後腹膜腔に存在しないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
横行結腸は腹腔内臓器であり、腸間膜を持つため、腹膜後部に固定されていません。腹膜後部臓器とは、腹腔の後壁に位置し、腹膜の後ろに覆われている臓器を指します。横行結腸は、大網と横行結腸間膜によって腹壁に緩く結合しており、可動性が高いのが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。横行結腸は、横行結腸間膜によって腹腔内に吊り下げられており、腹膜後部に固定されていないため、腹膜後部臓器ではありません。可動性が比較的高いです。選びやすい理由:結腸の一部であるため、他の結腸(上行・下行結腸)が腹膜後部であることと混同しやすい。混同注意:上行結腸、下行結腸(これらは腹膜後部臓器)
- 2. 腎臓は一次性腹膜後部臓器であり、腹膜の後ろに位置し、腹膜に完全に覆われていないため、腹膜後部に位置します。選びやすい理由:主要な泌尿器系の臓器であり、その位置が明確なため、腹膜との関係性を正しく理解しやすい。混同注意:腹腔内臓器と勘違いすることはないが、腹膜後部臓器の定義を理解していないと誤る可能性がある。
- 3. 十二指腸は、その第2部から第4部にかけて二次性腹膜後部臓器であり、腹膜後部に位置します。特に頭部は腹膜に覆われていません。選びやすい理由:消化管の一部であるため、全体が腹腔内にあると誤解しやすい。特に十二指腸球部(第1部)は腹腔内にあるため、混同を招きやすい。混同注意:十二指腸球部(第1部、腹腔内)
- 4. 膵臓は二次性腹膜後部臓器であり、腹膜の後ろに位置します。腹腔の後壁に固定されています。選びやすい理由:消化器系の臓器であり、胃の後ろに位置するため、腹腔内臓器と勘違いしやすい。混同注意:胃や小腸(これらは腹腔内臓器)
- 5. 副腎は一次性腹膜後部臓器であり、腎臓の上方に位置し、腹膜の後ろにあります。腹膜後部に位置します。選びやすい理由:腎臓と隣接しているため、腎臓が腹膜後部臓器であることから、副腎も同様に腹膜後部臓器であると類推しやすい。混同注意:腎臓と同様に腹膜後部臓器であるため、混同は少ない。
国試ポイント
腹膜後部臓器の区別を正確に理解し、代表的な臓器とその特徴を覚えることが重要です。一次性腹膜後部臓器(腎臓、副腎など)と二次性腹膜後部臓器(十二指腸、膵臓など)の違いも問われることがあります。
混同注意
腹腔内臓器と腹膜後部臓器の区別。特に消化管では、小腸や一部の大腸(横行結腸、S状結腸)が腹腔内にあるのに対し、十二指腸や上行・下行結腸は腹膜後部に位置するという点が混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず提示された臓器が腹膜を持つか、またその可動性があるかどうかに注目して判断します。特に消化管の各部位がどの位置にあるかを正確に想起します。
関連知識
腹膜後部臓器の覚え方として「SAD PUCKER」という語呂合わせがあります。S: Suparenal (副腎), A: Aorta/IVC (大動脈/下大静脈), D: Duodenum (十二指腸の第2・3・4部), P: Pancreas (膵臓), U: Ureters (尿管), C: Colon (上行・下行結腸), K: Kidneys (腎臓), E: Esophagus (食道の一部), R: Rectum (直腸の一部)を指します。横行結腸やS状結腸は腹腔内臓器です。