PEDIで正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
PEDIは、基準値標準スコアと尺度化スコアを算出し、同年齢の小児との比較が可能です。また、評価領域は自己管理(セルフケア)、移動、社会的機能の3つに大きく分類されており、これらはPEDIの主要な構成要素です。他の選択肢は、項目数、評価尺度、対象年齢において事実と異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. PEDIの評価項目は全体で約200項目近くあります。18項目というのは少なすぎます。正しくは:PEDIは、機能スキル尺度(197項目)と介護者負担尺度(20項目)で構成されます。選びやすい理由:他の評価尺度の項目数と混同してしまいがちです。混同注意:MMSE(30項目)、FIM(18項目)など、他の評価尺度の項目数と混同する可能性があります。
- 2. PEDIで使用される尺度(スコア)は3段階または4段階で、7段階ではありません。選びやすい理由:評価尺度としてリッカート尺度という言葉が一般的で、何らかの段階評価であるため正しく感じやすいかもしれません。混同注意:他の評価尺度(例えば、VASなど)の段階数や、リッカート尺度という用語と混同しやすいです。
- 3. PEDIの対象年齢は6ヶ月から7歳6ヶ月の児童です。義務教育終了年齢(一般的には15歳)までではありません。正しくは:PEDIの対象年齢は、一般的に6ヶ月から7歳6ヶ月までです。選びやすい理由:小児期全般を広くカバーする評価尺度だと誤解しやすいかもしれません。特に「小児用」という名前から広い年齢層を想定しがちです。混同注意:義務教育終了年齢まで適用される評価尺度としては、例えばM-CHATなど、発達障害のスクリーニングなどでより高年齢まで適用されるものと混同する可能性があります。
- 4. 正解。PEDIのスコアは、生後7.5ヶ月から7.5歳の間に獲得される発達的な機能スキルについて、年齢に応じた基準値標準スコア(norm-referenced scores)や尺度化スコア(scaled scores)に変換して解釈されます。これにより、その子の機能レベルを同年齢の子どもと比較して評価することができます。選びやすい理由:専門的な用語であり、知識がないと正誤の判断が難しいですが、この点がPEDIの特徴の一つです。
- 5. 正解。PEDIは、機能スキル尺度と介護者負担尺度の両方において、『自己管理(セルフケア)』、『移動』、『社会的機能』という3つの主要な領域に分けられています。これにより、具体的な生活場面での能力を多角的に評価できます。選びやすい理由:PEDIの構成を正しく理解していれば、選びやすい選択肢です。
国試ポイント
PEDIの基本的な構成(項目数、評価尺度、対象年齢、評価領域、スコアの解釈)を正確に理解しているかを問う問題です。特に、どのような情報を評価できるのか、その特性(基準値比較など)が問われやすいポイントです。
混同注意
PEDI-CATなど、PEDIの派生バージョンとの違いを混同しないように注意が必要です。また、他の小児用評価尺度(例:GMFM, M-CHAT)の特性と混同しないことも重要です。
次に同じ論点が出たら
今後PEDIに関する問題が出題された場合、対象年齢の具体的な範囲、各領域に含まれる具体的な項目例、PEDI-CATとの違い、および各スコア(標準スコア、尺度化スコアなど)の臨床的意義について問われる可能性があります。
関連知識
PEDI-CAT (小児用障害評価尺度-適応型検査) は、PEDIの短縮版として、より広範な年齢層(0~20歳)に対応し、ICT (Item Response Theory) に基づくコンピュータ適応型検査です。PEDIは機能スキルと介護者負担を評価し、発達の遅れや機能障害を持つ小児の機能レベルを客観的に把握するのに役立ちます。