検査の写真(別冊No. 3 ①~⑤)を別に示す。ASIAにおけるT1のkey muscleの検査はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ASIA分類における各神経レベルのキーマッスルを正確に理解しているかが問われています。T1のキーマッスルは小指外転筋です。画像①は小指外転筋の筋力検査を示しており、これが正答となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。画像①は小指外転筋の検査を示しています。小指外転筋はC8-T1神経根支配であり、T1のキーマッスルとしてASIA分類で使用されます。
- 2. 画像②は短母指外転筋の検査を示しています。短母指外転筋はC8-T1神経根支配ですが、C8のキーマッスルとしてASIA分類で使用されます。正しくは:短母指外転筋はC8のキーマッスルです。選びやすい理由:小指外転筋と同じく手の内在筋であり、C8-T1支配なので迷いやすいです。混同注意:C8とT1のキーマッスルを混同しやすいです。ASIA分類では、各レベルに対応する特定のキーマッスルが定められています。
- 3. 画像③は示指伸筋(または長母指伸筋)の検査を示しています。これらはC7-C8神経根支配ですが、C7のキーマッスルは上腕三頭筋、C8のキーマッスルは短母指外転筋です。直接的にT1レベルのキーマッスルではありません。正しくは:示指伸筋や長母指伸筋はT1のキーマッスルではありません。C7のキーマッスルは上腕三頭筋です。選びやすい理由:上肢の筋肉であるため、脊髄損傷の評価部位と関連しているように見えるかもしれません。混同注意:上肢の他のレベルのキーマッスルや、キーマッスルではないが同じ神経根支配を持つ筋肉と混同しやすいです。
- 4. 画像④は手関節背屈筋群(総指伸筋など)の検査を示しています。これはC6-C7神経根支配ですが、C6のキーマッスルは手関節伸筋群です。T1のキーマッスルではありません。正しくは:手関節背屈筋群はT1のキーマッスルではありません。C6のキーマッスルは手関節伸筋群です。選びやすい理由:上肢の重要な機能であるため、検査項目として重要であることは理解できますが、特定の脊髄レベルのキーマッスルとして問われています。混同注意:C6のキーマッスルである手関節伸筋群と混同したり、脊髄損傷評価全般の知識と混同しやすいです。
- 5. 画像⑤は上腕二頭筋の検査を示しています。上腕二頭筋はC5-C6神経根支配であり、C5のキーマッスルとしてASIA分類で使用されます。T1のキーマッスルではありません。正しくは:上腕二頭筋はC5のキーマッスルです。選びやすい理由:上腕の主要な筋肉であり、脊髄損傷の評価でよく検査されるため、選択肢として選びやすいです。混同注意:C5のキーマッスルとT1のキーマッスルを混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、ASIA分類における各神経レベルと、それに対応するキーマッスルを正確に結びつけられるかを問うものです。特に、上肢のキーマッスルはC5からT1まで順に覚える必要があります。画像からどの筋を検査しているかを判別する能力も必要です。
混同注意
各神経レベルのキーマッスルは隣接するレベルのキーマッスルや、同じ神経根支配を持つがキーマッスルではない筋肉と混同しやすいです。例えば、C8とT1は両方とも手の内在筋の一部ですが、それぞれに特定のキーマッスルが割り当てられています。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各キーマッスルの具体的な支配神経、または他のレベル(例:C5、C6、C8など)のキーマッスルを問う問題が出題される可能性があります。また、感覚レベルのキーポイントを問う問題も関連して考えられます。
関連知識
ASIA分類(またはISNCSCI)の神経学的レベル判定基準、各神経レベルのキーマッスルと主要な感覚点(key sensory point)、脊髄損傷の完全性・不完全性の分類(AIS A-E)。