ボツリヌス毒素を用いた治療で、効果の一般的な持続期間はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ボツリヌス毒素は、神経筋接合部においてアセチルコリンの放出を一時的に抑制することで筋弛緩作用を発揮します。この効果は通常、注射後数日から1週間で現れ始め、ピークに達した後は徐々に減弱し、3〜6か月程度で消失するのが一般的です。そのため、効果を維持するには定期的な再注射が必要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. ボツリヌス毒素の効果は数日ではなく、より長い期間持続します。これは効果が発現するまでの期間(数日〜1週間)と混同されやすいです。正しくは:数か月間選びやすい理由:効果の発現までに数日かかるため、その期間と持続期間を混同して選択してしまう可能性があります。混同注意:効果の発現までの期間
- 2. ボツリヌス毒素の効果は数週間よりも長く持続するのが一般的です。数週間は短すぎます。正しくは:数か月間選びやすい理由:数週間はそれなりに長い期間であるため、これを選んでしまうかもしれませんが、実際にはより長く持続します。混同注意:他の短期的な薬物療法や効果
- 3. 正解。ボツリヌス毒素の効果は、通常3〜6か月間持続するとされています。これは神経筋接合部でのアセチルコリン放出抑制が徐々に回復する期間と一致します。
- 4. ボツリヌス毒素の効果は数年間も持続することはありません。効果は一時的であり、持続的に効果を得るには繰り返し注射が必要です。正しくは:数か月間選びやすい理由:「効果が長く続く」という漠然としたイメージから、過度に長い期間を選んでしまう可能性があります。混同注意:病気の自然経過や他の治療法の持続効果
- 5. ボツリヌス毒素の効果は一時的で、通常3〜4か月程度で減弱するため、4年以上持続することはありません。正しくは:数か月間選びやすい理由:重度の痙縮などに対する治療で、効果を強く期待するあまり、過度に長い期間を想定してしまうかもしれません。混同注意:病気の完治や長期的な経過
国試ポイント
ボツリヌス毒素療法の基本的な知識として、その効果の持続期間が問われています。効果の発現期間と持続期間を区別して理解しているかがポイントです。
混同注意
ボツリヌス毒素の効果発現までの期間(数日〜1週間)と、効果の持続期間(数か月間)を混同しやすいです。また、効果が比較的長く続くため、「年単位」と考えてしまう誤解もあります。
次に同じ論点が出たら
この問題で問われているのは持続期間ですが、次回は作用機序、適応疾患、副作用、禁忌事項、または他の薬物療法との比較などが問われる可能性があります。ボツリヌス毒素療法全体を包括的に理解しているかが問われます。
関連知識
ボツリヌス毒素の作用機序(アセチルコリン放出抑制)、適応疾患(痙縮、ジストニア、斜頸など)、副作用(嚥下障害、筋力低下など)、治療後のリハビリテーションの重要性。