疾患と症状の組合せで適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
概日リズム睡眠障害は、睡眠と覚醒のリズムが社会生活とずれることで日中の眠気や夜間の不眠を引き起こす疾患であり、夜型の生活習慣はその代表的な原因となる。むずむず脚症候群は、主に夕方から夜間にかけて脚に不快な異常感覚が生じ、動かしたいという強い衝動を伴う神経疾患である。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。概日リズム睡眠障害の代表的な病型の一つに睡眠相後退型があり、これは夜型の生活習慣と強く関連し、入眠困難や朝の覚醒困難を特徴とする。選びやすい理由:夜型の生活習慣は、概日リズム睡眠障害の症状と直接的に結びつくため、正しい選択肢として認識しやすい。混同注意:不眠症の他の原因(精神生理性不眠症など)
- 2. 睡眠関連摂食障害は、夜間覚醒中に無意識に食事を摂る行動が特徴であり、拒食とは症状が異なる。拒食は、主に神経性やせ症などの摂食障害で見られる症状である。正しくは:過食選びやすい理由:「摂食障害」という言葉から、拒食を連想しやすい。睡眠中に飲食行動があることから、何らかの摂食異常と関連があると誤解する可能性がある。混同注意:神経性やせ症、夜間摂食症候群
- 3. 睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、睡眠中の呼吸停止やいびき、日中の過眠であり、睡眠発作とは異なる。睡眠発作は、主にナルコレプシーで見られる症状である。正しくは:日中の過眠、いびき選びやすい理由:どちらも睡眠関連の症状であり、日中の眠気を伴うため、混同しやすい。睡眠中に起こる異常な症状として誤って関連づけることがある。混同注意:ナルコレプシー
- 4. ナルコレプシーの主要な症状の一つはカタレプシー(情動脱力発作)であるため、この組み合わせ自体は正しい。しかし、問題は「適切なものを2つ選択」であり、公式正答は1と5であるため、相対的に不適切と判断される可能性がある。もしくは、出題者の意図として、より典型的な症状の組み合わせを選ばせようとしている可能性がある。選びやすい理由:ナルコレプシーとカタレプシーの組み合わせは医学的に正しい知識であるため、受験者は正しい選択肢として選びやすい。混同注意:睡眠麻痺、入眠時幻覚
- 5. 正解。むずむず脚症候群は、主に下肢に不快な異常感覚(むずむず、虫が這うような、灼熱感など)が生じ、脚を動かすことで一時的に軽減される特徴的な感覚運動性疾患である。選びやすい理由:「むずむず」という病名から、異常感覚との関連が想像しやすく、また病態の核心を捉えているため、正しい選択肢として認識しやすい。混同注意:レストレスレッグス症候群(同じ病気を指す)、末梢神経障害
国試ポイント
睡眠障害の主要な分類と、それぞれの疾患に特徴的な症状を正確に覚えることが重要である。特に、概日リズム睡眠障害のサブタイプと、むずむず脚症候群の特異的な症状を理解する。
混同注意
睡眠時無呼吸症候群とナルコレプシーの症状、特に日中の過眠と睡眠発作、カタレプシーの区別が重要である。また、睡眠関連摂食障害と一般的な摂食障害との鑑別も注意を要する。
次に同じ論点が出たら
次回の問題では、各睡眠障害の具体的な診断基準(国際睡眠障害分類ICSD-3など)や治療法(例えば、概日リズム睡眠障害に対する光療法やメラトニン療法、むずむず脚症候群に対するドーパミン作動薬)が問われる可能性があるため、それらも確認する。
関連知識
概日リズム睡眠障害には、非24時間睡眠覚醒リズム障害や不規則型睡眠覚醒リズム障害など、複数のサブタイプがある。むずむず脚症候群は、鉄欠乏性貧血や腎不全などの基礎疾患と関連することがある。