鉛筆把持の写真(別冊No. 2 ①~③)を別に示す。発達順序で正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
鉛筆の握り方の発達は、粗大運動から微細運動へと移行します。まず掌全体で握る掌内握り(原始的な握り方、図②)から始まり、指が鉛筆を支えるようになる移行的な握り(図③)、そして最終的に精密な動きが可能な三指握り(成熟した握り方、図①)へと発達します。この順序は、手の内在筋の発達と協調性の向上を反映しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は成熟した三指握り、②は最も原始的な掌内握り、③は移行的な握り方であるため、①→②→③の順序は発達段階に逆行しており誤りです。正しくは:正しくは②→③→①の順序です。選びやすい理由:一見すると複雑に見えるかもしれませんが、手指の操作が洗練されていく過程を理解していれば間違いに気づけます。混同注意:握り方の洗練度と発達順序の関係を混同しやすいです。
- 2. 正解。図②は最も原始的な掌内握り(約1歳半頃)、図③は指が鉛筆を支え始める移行的な握り方(約2~3歳頃)、図①は最も成熟した三指握り(約4歳半以降)を示しており、この順序は発達段階として適切です。選びやすい理由:発達の順序を正確に理解しているかを問う問題であり、図のイメージと発達段階を結びつける知識が必要です。混同注意:各握り方の名称と発達年齢を混同することがあります。
- 3. ②は最も原始的な握り方、①は最も成熟した握り方、③は移行的な握り方であるため、②→①→③の順序は発達段階として誤りです。特に①が③よりも早期に来るのは不適切です。正しくは:正しくは②→③→①の順序です。選びやすい理由:②が最初に来る点で部分的に正しいですが、その後の順序が不適切です。部分的な知識に飛びつきやすいです。混同注意:発達の初期段階は正しいが、その後の成熟段階の順序を誤って解釈しやすいです。
- 4. ③は移行的な握り方、②は最も原始的な掌内握り、①は成熟した三指握りであるため、③→②→①の順序は発達段階として誤りです。特に原始的な握り方が中間に来る点が不適切です。正しくは:正しくは②→③→①の順序です。選びやすい理由:③を最初の段階と誤解すると選びやすいです。握り方の見た目の違いに惑わされやすいです。混同注意:握り方の見た目の複雑さと発達順序を混同しやすいです。
- 5. ③は移行的な握り方、①は成熟した三指握り、②は最も原始的な掌内握りであるため、③→①→②の順序は発達段階として誤りです。原始的な握り方が最後にくるのは不適切です。正しくは:正しくは②→③→①の順序です。選びやすい理由:③を初期段階と誤認し、かつ最も原始的な②を最も発達した段階と逆に捉えてしまうと選びやすいです。混同注意:発達の初期段階と最終段階を混同しやすいです。
国試ポイント
乳幼児の粗大運動から微細運動への発達段階を理解しているか、特に道具操作における手指の発達段階について問われています。
混同注意
単に握り方の種類を覚えるだけでなく、それが年齢や発達段階とどのように対応しているかを理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合は、示された握り方が粗大運動(掌全体での操作)から微細運動(指先での精密な操作)へ移行しているかを判断基準とします。特に、手関節の安定性や指の独立した動きが観察できるかを確認します。
関連知識
乳幼児の運動発達には、頭尾方向への発達(首すわり→体幹の安定→歩行)と、近遠方向への発達(体幹→肩→肘→手首→指の操作)という一般的な原則があります。鉛筆の握り方の発達は、この近遠方向への発達原則に沿っています。また、発達段階の評価尺度(例:新版K式発達検査)で用いられる項目にも関連します。