足関節で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では3・4のいずれも正解とされています。 選択肢3について、ヒラメ筋は主動作筋ではありませんが、内がえし方向への補助的な作用を持つことが解剖学的・運動学的に知られています。選択肢4について、足根中足関節は可動域が小さい平面関節であり、骨間の滑り運動が主たる運動様式です。これらの関節の微細な動きが、足部の複雑な機能(アーチの動的な調節など)を支えています。
選択肢ごとの解説
- 1. 距腿関節は蝶番関節に分類され、底屈と背屈の運動のみを行うため、運動の自由度は1度です。正しくは:距腿関節は、運動の自由度が1つです。選びやすい理由:足関節の複雑な動きをイメージすると、複数の自由度があるように錯覚するかもしれません。混同注意:他の多軸性関節(例:股関節や肩関節の3度、母指CM関節の2度)と混同しやすいです。
- 2. 後脛骨筋は足関節の内がえしと底屈に作用する主要な筋肉です。正しくは:後脛骨筋は、足部の内がえし動作を補助する筋肉です。選びやすい理由:「脛骨」という名前から、前脛骨筋の作用と混同しやすいかもしれません。混同注意:外がえしの主要筋(長腓骨筋、短腓骨筋)や、内がえしの他の主要筋(前脛骨筋)と混同しやすいです。
- 3. 正解。ヒラメ筋は足関節の底屈に主に作用しますが、その付着部と走行から、内がえしの補助的な作用も持ちます。特に非荷重位での活動が顕著です。選びやすい理由:ヒラメ筋の主作用が底屈であるため、内がえし作用を見落としやすいです。
- 4. 正解。足根中足関節は、個々の関節の可動域は小さいものの、全体として足部のアーチの形成や衝撃吸収に寄与する滑り運動が主体の関節です。特に第1リスフラン関節は可動性が比較的高いです。選びやすい理由:足関節全体の大きな動きをイメージすると、滑り運動が主である点が理解しにくいかもしれません。
- 5. 立方骨は足の外側にある骨であり、外側縦アーチを構成する主要な骨の一つです。内側縦アーチは、踵骨、距骨、舟状骨、3つの楔状骨、第1~3中足骨で構成されます。正しくは:立方骨は、外側縦アーチを構成する骨の一つです。選びやすい理由:足の骨の名称や位置関係が曖昧な場合、混同しやすいです。混同注意:舟状骨や楔状骨など、他の足根骨やアーチ構成骨と混同しやすいです。
国試ポイント
足関節・足部の骨と関節の基本的な運動学、および主要筋の作用を正確に理解しているかを問う問題です。特に、主作用以外の補助的な作用や、関節の運動様式に関する詳細な知識が問われます。
混同注意
足部の筋肉の作用は、内がえし・外がえし、背屈・底屈といった複数の要素が組み合わさるため混同しやすいです。また、足のアーチ構成骨についても、内側と外側の区別を明確に理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
足関節・足部の解剖学、運動学に関する問題が出た場合、主要な関節の分類と自由度、各筋肉の主作用と補助作用、そして足部のアーチ構造とその構成骨を重点的に確認する必要があります。
関連知識
足部の内がえし・外がえしに関わる主要筋(長腓骨筋、短腓骨筋、前脛骨筋、後脛骨筋)、足関節の各関節(距腿関節、距骨下関節、横足根関節など)の運動軸と自由度、足部の内側・外側縦アーチおよび横アーチを構成する骨とその機能。