理学療法士及び作業療法士法の規定内容について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
選択肢4は、理学療法士及び作業療法士法第16条に明記されている守秘義務に関する記述であり、正しいです。選択肢5は、同法第2条第2項に規定されている作業療法の定義の一部を正確に述べており、正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 作業療法士は名称独占資格であり、業務独占資格ではありません。理学療法士も同様です。正しくは:作業療法士は名称独占資格である。選びやすい理由:医療専門職であるため、業務独占と勘違いしやすい。混同注意:名称独占資格と業務独占資格の違い。
- 2. 理学療法士及び作業療法士法は資格制度や業務範囲を定めるものであり、診療報酬の具体的な規定は健康保険法や関連告示によって定められます。正しくは:診療報酬は健康保険法や関連告示により規定されている。選びやすい理由:医療行為に関連する法律なので、診療報酬も含むと誤解しやすい。混同注意:根拠法と具体的な運用規定の違い。
- 3. 国家試験に合格した後、厚生労働大臣の免許登録を受けることで初めて業務を開始できます。正しくは:国家試験に合格し、かつ厚生労働大臣の免許登録を受けることで業務を行うことができる。選びやすい理由:試験合格が最終ゴールと思われがちだが、免許登録という手続きが必要。混同注意:国家試験合格と免許登録の時期。
- 4. 正解。理学療法士及び作業療法士法第16条で守秘義務が規定されています。これは専門職として非常に重要な倫理規定です。
- 5. 正解。理学療法士及び作業療法士法第2条第2項に、作業療法の定義として「身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう」と明記されています。社会的適応能力の回復はその重要な目的の一つです。
国試ポイント
この問題は、理学療法士及び作業療法士法の基本的な内容、特に名称独占と業務独占の違い、免許登録の必要性、守秘義務、そして作業療法の定義について正確に理解しているかを問うものです。条文の細部まで覚えるというよりも、法律が専門職に対して何を義務付け、何を定義しているかという核心的な部分を理解しているかが重要です。
混同注意
業務独占と名称独占、国家試験合格と免許登録は特に混同しやすいポイントです。また、診療報酬などの具体的な制度設計を規定している法律と、専門職の根幹を定める法律の役割の違いも理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各選択肢の根拠となる条文番号や、その内容が「業務独占」「名称独占」「免許登録」「守秘義務」「定義」のいずれに関連するかを正確に判断できるかを確認します。
関連知識
・理学療法士及び作業療法士法(第1条:目的、第2条:定義、第3条:免許、第16条:秘密を守る義務など) ・業務独占資格と名称独占資格の具体例(医師、看護師は業務独占。作業療法士、理学療法士は名称独占)。 ・医療専門職の倫理と法規。 ・診療報酬制度の仕組みと根拠法(健康保険法など)。