就労継続支援A型事業で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
就労継続支援A型事業は、障害者総合支援法に基づく就労系障害福祉サービスの一つで、利用者と事業者の間で雇用契約を締結し、利用者が労働者として働くことを最大の特色とします。これにより、利用者は最低賃金以上の賃金が保障され、労働基準法などの適用を受けます。
選択肢ごとの解説
- 1. 就労継続支援A型事業は、利用者と事業者の間で雇用契約を結び就労を行うため、他の福祉サービスのように利用期間に明確な上限は設けられていません。利用者の状況や目標に応じて継続されます。正しくは:利用できる期間に上限は定められていません。選びやすい理由:3年という期間は、就労移行支援など他の福祉サービスの利用上限期間として設定されている場合があるため、混同しやすいです。混同注意:就労移行支援の利用期間(原則2年、最大3年)や、特定の福祉サービスにおけるアセスメント期間。
- 2. 正解。就労継続支援A型事業の最大の特色は、利用者と事業者の間に雇用契約が成立することです。これにより、利用者は労働者として賃金を受け取り、労働基準法などが適用されます。
- 3. ジョブコーチ支援は、利用者が職場に適応できるようサポートする制度であり、就労継続支援A型事業所に義務的に配置されるものではありません。必要に応じて、障害者職業センターなどから派遣されるサービスです。正しくは:ジョブコーチの配置は義務ではありません。選びやすい理由:就労支援においてジョブコーチが重要な役割を果たすため、その存在が全ての事業所で必須であると誤解されやすいです。混同注意:就労移行支援や、個別支援計画における就労支援の内容、または障害者雇用促進法に基づく企業内の障害者雇用制度。
- 4. 就労継続支援A型事業は、原則として18歳以上65歳未満の方が対象となります。一部例外を除き、サービスの開始時に年齢制限が設けられています。正しくは:サービスの利用開始時には年齢制限が設けられています。選びやすい理由:制度の継続性や柔軟性から、年齢制限がないと錯覚しやすいことがあります。特に就労継続支援B型事業の一部例外(年齢上限なしで利用できる場合がある)と混同する可能性があります。混同注意:就労継続支援B型事業の対象年齢や、他の福祉サービスの年齢要件。
- 5. 就労継続支援A型事業は、一般企業での就労が困難な障がい者に対し、雇用契約に基づく就労の機会を提供するものです。すでに一般就労を6か月継続している方は、雇用安定やステップアップの支援は必要でも、A型事業の直接的な対象とは異なります。この記述は就労定着支援などの対象と混同されやすいです。正しくは:対象は一般企業等での就労が困難な障がい者です。選びやすい理由:「6か月継続」という期間は、就労定着支援の対象期間や、一部の就労移行支援のアセスメント基準などで用いられるため、耳馴染みがあり、正しいように感じやすいです。混同注意:就労定着支援の対象者や、就労移行支援におけるアセスメント基準。
国試ポイント
この問題は、就労継続支援A型事業の基本的な性質、特に『雇用契約の有無』という最も重要な特徴を理解しているか否かを問うものです。他の就労系サービス(就労継続支援B型、就労移行支援など)との違いを明確に把握しておく必要があります。
混同注意
就労継続支援A型とB型の違い(雇用契約の有無、賃金形態)、就労移行支援との違い(一般就労への準備段階か、雇用契約下の就労か)、他の就労系障害福祉サービスにおける期間や年齢制限、ジョブコーチ支援の位置づけなどが混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、まず「雇用契約の有無」に着目し、それがA型事業の根幹であることを確認します。次に、利用期間、対象者、年齢制限、その他の付随サービスの義務付けの有無など、各就労系サービスの具体的な要件を比較検討する視点を持つことが重要です。
関連知識
障害者総合支援法、就労系障害福祉サービスの種類と特徴(就労移行支援、就労継続支援A型・B型、就労定着支援)、労働基準法、最低賃金、障害者雇用促進法、ジョブコーチ支援制度。