胃癌について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
胃がんの約95%は腺癌に分類されます。これは、胃の粘膜を構成する腺細胞から発生する悪性腫瘍です。この知識は胃がんの疫学や病理学の基礎として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃がんの好発部位は、胃の幽門前庭部(小弯側)や胃体部下部です。噴門部に発生する胃がんも存在しますが、最も好発する部位ではありません。正しくは:胃がんの好発部位は、幽門前庭部や胃体部下部である。選びやすい理由:噴門部にも胃がんが発生することは事実なので、場所によっては正しいように感じられる。混同注意:噴門部がんも存在するが、最も多い部位ではないという点で混同しやすい。食道胃接合部がんとも混同しやすい。
- 2. 胃がんは放射線感受性が低く、放射線治療が単独で根治を目的とした主要な治療法となることは稀です。主に手術や化学療法が中心となります。正しくは:胃がんの主要な治療は手術や化学療法であり、放射線治療は補助的に用いられることがある。選びやすい理由:多くのがん治療において放射線治療が用いられるため、胃がんにも有効だと考えがち。混同注意:他のがん種(例:食道がん、肺がん)では放射線治療が有効な場合が多いことと混同しやすい。
- 3. 正解。胃がんの95%以上は腺癌です。腺癌は胃の粘膜上皮細胞から発生する悪性腫瘍です。
- 4. 日本ではヘリコバクター・ピロリ菌の除菌の普及や食生活の変化により、胃がんの罹患率(発症率)は減少傾向にあります。正しくは:日本では胃がんの発生率は減少傾向にある。選びやすい理由:高齢化社会でがん患者全体が増加している印象があるため、胃がんも増えていると誤解しやすい。混同注意:他のがん種(例:大腸がん、膵がん)では罹患率が増加しているものもあるため、全体的な傾向と混同しやすい。
- 5. 日本では、悪性新生物による死亡原因の第一位は大腸がんです(男性では肺がん、女性では大腸がんが上位ですが、全体では大腸がんが最も多い)。胃がんは以前に比べて順位が下がっています。正しくは:日本において、悪性腫瘍による死亡原因の第一位は大腸がんである。選びやすい理由:胃がんがかつて主要な死因であったため、そのイメージが残っていると選びやすい。混同注意:以前の統計や、特定のがん種(例:肺がんが男性の死因1位)との混同、あるいは罹患率と死亡率の混同。
国試ポイント
胃がんの基本的な病理学的特徴(組織型)と疫学的データ(好発部位、罹患率、死亡率、治療法の有効性)を正確に理解しているかを問う問題です。特に「最も多い」といった最上級表現に注意が必要です。
混同注意
胃がんの好発部位(噴門部と幽門前庭部)、治療法の主要性(手術・化学療法と放射線治療)、日本におけるがんの罹患率・死亡率の現状(増加・減少、第一位のがん種)などが混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、胃がんの早期発見の重要性、具体的なスクリーニング方法、または胃がんの外科的治療後の合併症について問われる可能性が高い。
関連知識
胃がんのリスク因子(ヘリコバクター・ピロリ菌感染、喫煙、高塩分食)、スクリーニング検査(胃内視鏡検査、胃X線検査)、進行度分類(TNM分類)、主要な治療法(外科手術、化学療法、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)。