Perthes病で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
Perthes病の疫学的な特徴として、男児に圧倒的に多く発症することが知られています。これは診断を考える上で重要な情報です。他の選択肢は、好発年齢、両側性の頻度、壊死部位、X線所見のいずれも誤りであり、Perthes病の基本的な病態理解を問うものです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Perthes病は一般的に男児に多く見られ、その比率は女児の約3〜5倍とされています。これは疫学的な特徴として重要です。
- 2. Perthes病の好発年齢は学童期(4〜12歳頃)であり、乳幼児期ではありません。正しくは:好発年齢は学童期(特に4〜12歳頃)です。選びやすい理由:子どもに起こる病気なので、乳幼児期も対象となりそうだと誤解しやすいかもしれません。混同注意:乳幼児に起こる他の股関節疾患(例:先天性股関節脱臼など)と混同することがあります。
- 3. Perthes病は片側性が多い病気で、両側性に発症する割合は全体の約10〜15%程度とされています。50%はかなり高い数値で誤りです。正しくは:両方の股関節に発症する確率は約10〜15%とされています。選びやすい理由:何かしらの割合として「50%」という数字は、よく試験で使われるので、それっぽいと選びたくなるかもしれません。混同注意:他の両側性疾患や、左右差が少ない疾患と混同する可能性があります。
- 4. Perthes病で阻血性壊死が起こるのは、大腿骨の近位骨端部(大腿骨頭)です。遠位骨端部ではありません。正しくは:大腿骨の近位骨端部(大腿骨頭)に血流障害による壊死が生じます。選びやすい理由:大腿骨の骨端部に壊死が生じるという点は正しいので、部位を注意深く読んでいないと見落とす可能性があります。混同注意:大腿骨の遠位骨端部に病変が起こる疾患(例:骨軟骨炎など)と混同することがあります。大腿骨頭の場所を正確に理解していないと間違いやすいです。
- 5. Perthes病は発症初期にはX線写真での変化が乏しく、診断が難しいことがあります。典型的なX線変化(扁平化、骨硬化、骨融解など)は病期が進んでから現れます。正しくは:発症初期のX線写真では、変化がほとんど見られないことが多いです。選びやすい理由:病気が発症すればすぐに画像に異常が現れる、と一般的に考えがちですが、Perthes病では初期診断の難しさがあります。混同注意:初期からX線変化が顕著な他の骨疾患と混同しやすいです。MRIなど他の画像診断で早期発見できることと、X線での所見を混同する可能性もあります。
国試ポイント
Perthes病の基本的な疫学(性差、好発年齢)、病変部位、X線による画像所見の特徴について、正確な知識があるかを問う問題です。特に、初期のX線所見が乏しい点は、鑑別診断や早期発見の難しさに関連するため、よく問われるポイントです。
混同注意
大腿骨頭すべり症、単純性股関節炎、化膿性股関節炎などの小児股関節疾患と混同しやすい。特に、疫学、好発年齢、画像所見で鑑別する知識が求められます。
次に同じ論点が出たら
今後この論点が出題される場合、Perthes病の病期ごとのX線変化、MRI所見、または治療法の選択肢が問われる可能性があります。また、他の小児股関節疾患との鑑別点をより詳細に問う問題も考えられます。
関連知識
Perthes病の病期分類(Waldenström分類やCatterall分類など)、治療法(安静、装具療法、手術療法)、予後因子(発症年齢、罹患範囲など)。各病期におけるX線所見の変化を理解しておくことも重要です。