関節リウマチの手指にみられる変形のうち、足指にもみられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
マレット指は、指節間関節の伸筋腱の断裂や機能不全により遠位指節間関節(DIP関節)が屈曲位となる変形であり、手指だけでなく、足趾のDIP関節にも同様の病態で生じる可能性があります。関節リウマチでは炎症により腱が脆弱化し、断裂に至ることがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. Z変形は、母指のMP関節が屈曲、IP関節が過伸展する変形であり、主に母指に特徴的な変形です。足趾では一般的にみられません。正しくは:Z変形は母指MP関節の屈曲とIP関節の過伸展を特徴とする。選びやすい理由:関節リウマチの代表的な手指変形であるため、選びやすいかもしれません。混同注意:他の手指変形(スワンネック変形、ボタン穴変形など)
- 2. 正解。マレット指は、遠位指節間関節(DIP関節)の伸展障害による屈曲変形であり、手指だけでなく、足趾のDIP関節にも同様の病態で生じる可能性があります。選びやすい理由:関節リウマチの変形として頻繁に議論されるわけではないため、見落とされやすいかもしれません。混同注意:外傷性マレット指(メカニズムは同じだが原因が異なる)
- 3. ボタン穴変形は、近位指節間関節(PIP関節)の屈曲と遠位指節間関節(DIP関節)の過伸展を特徴とする手指の変形です。足趾では通常観察されません。正しくは:ボタン穴変形はPIP関節の屈曲とDIP関節の過伸展を特徴とする。選びやすい理由:関節リウマチの代表的な手指変形であり、語感から足趾にもありそうに感じるかもしれません。混同注意:スワンネック変形(対照的な変形)
- 4. オペラグラス変形は、中手指節関節(MP関節)や手根中手関節の著しい骨破壊により、指が短縮・陥没して望遠鏡のようになる重度の変形です。主に手指に生じ、足趾では同様の表現はされません。正しくは:オペラグラス変形は、著しい骨破壊による指の短縮・陥没を特徴とし、主に手指に生じる。選びやすい理由:関節リウマチの重症例でみられる特徴的な変形として知られているため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:ムチランス変形(同義または類義語)
- 5. スワンネック変形は、近位指節間関節(PIP関節)の過伸展と遠位指節間関節(DIP関節)の屈曲を特徴とする手指の変形です。足趾では通常観察されません。正しくは:スワンネック変形はPIP関節の過伸展とDIP関節の屈曲を特徴とする。選びやすい理由:関節リウマチの代表的な手指変形であり、白鳥の首のような見た目の特徴から覚えやすいため、選びやすいかもしれません。混同注意:ボタン穴変形(対照的な変形)
国試ポイント
関節リウマチに特徴的な手指足趾変形の病態と、両者に共通して生じうる変形を理解することが重要です。
混同注意
Z変形、ボタン穴変形、スワンネック変形、オペラグラス変形は主に手指に特徴的な変形であり、足趾では一般的に観察されません。マレット指は外傷性でも生じますが、関節リウマチによる腱病変でも生じうる点がポイントです。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチによる手指変形の問題が出たら、その変形がDIP関節、PIP関節、MP関節のどの部位に生じやすいか、また足趾にも生じる可能性があるか否かを確認して判断します。
関連知識
関節リウマチでは滑膜炎が腱鞘に波及し、腱の炎症、浮腫、変性、最終的に断裂を引き起こすことがあります。手指では尺側偏位、環指・小指の中手指節関節(MP関節)の掌側亜脱臼などが特徴的です。