BPSD〈BehavioralandPsychologicalSymptomsofDementia〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
抑うつは、認知症の中核症状によって引き起こされる周辺症状(BPSD)の一つです。認知症による病識や認知機能の低下が心理的な苦痛を引き起こし、気分障害として抑うつ症状が現れることがあります。BPSDは、行動および心理症状の総称であり、徘徊、妄想、興奮、不眠、そして抑うつなどが含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 失行は、運動機能に問題がないにもかかわらず、目的とする動作ができなくなる認知症の中核症状の一つです。BPSDではありません。正しくは:失行は認知症の中核症状である。選びやすい理由:認知症患者に見られる症状であるため、BPSDと誤解しやすいですが、機能障害そのものであり、行動・心理症状ではありません。混同注意:認知症の中核症状
- 2. 失認は、感覚機能に問題がないにもかかわらず、対象を認識できなくなる認知症の中核症状の一つです。BPSDではありません。正しくは:失認は認知症の中核症状である。選びやすい理由:認知症患者に見られる症状であるため、BPSDと誤解しやすいですが、機能障害そのものであり、行動・心理症状ではありません。混同注意:認知症の中核症状
- 3. 正解。抑うつは、認知症の中核症状に起因して出現する気分障害であり、BPSD(行動・心理症状)の一つとして数えられます。選びやすい理由:認知症の症状全般と混同しやすいが、これはBPSDの定義に合致するため正答。混同注意:認知症の中核症状
- 4. 記憶障害は、認知症において最も中心的かつ初期に現れる認知機能の障害であり、中核症状の一つです。BPSDではありません。正しくは:記憶障害は認知症の中核症状である。選びやすい理由:認知症の代表的な症状であるため選びやすいですが、BPSDは中核症状から派生する行動や心理の変化を指します。混同注意:認知症の中核症状
- 5. 見当識障害は、時間、場所、人物の認識が困難になる認知症の中核症状の一つです。BPSDではありません。正しくは:見当識障害は認知症の中核症状である。選びやすい理由:認知症の主要な症状であるため選びやすいですが、機能障害そのものであり、行動・心理症状ではありません。混同注意:認知症の中核症状
国試ポイント
認知症の中核症状とBPSD(行動・心理症状)の区別を理解することが重要です。
混同注意
認知症の中核症状(記憶障害、見当識障害、失行、失認、失語など)は脳の器質的変化によって直接引き起こされる認知機能障害であり、BPSDはそれら中核症状を背景として現れる二次的な行動や心理の障害である点で区別されます。
次に同じ論点が出たら
「BPSDはどれか」という問題が出た場合、認知機能そのものの障害(記憶障害、失行など)ではなく、認知機能障害に伴って現れる行動や心理の変化(抑うつ、徘徊、妄想など)を選ぶ。
関連知識
BPSDには、幻覚、妄想、不穏、徘徊、暴言暴力、睡眠障害、食行動異常、アパシー、抑うつなどが含まれます。これらの症状は、患者さんの生活の質や介護者の負担に大きく影響するため、適切なアセスメントとケアが求められます。