大動脈弓から直接分枝するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
大動脈弓からは、一般的に3本の主要な動脈が直接分岐します。これらは、心臓に近い方から順に「腕頭動脈」、「左総頸動脈」、「左鎖骨下動脈」です。腕頭動脈はさらに右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれます。したがって、大動脈弓から直接分岐するのは腕頭動脈と左鎖骨下動脈の2つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。腕頭動脈は大動脈弓から最初に分岐する主要な血管であり、その後、右総頸動脈と右鎖骨下動脈に分かれます。
- 2. 右鎖骨下動脈は、大動脈弓から直接分岐するのではなく、腕頭動脈から枝分かれします。正しくは:腕頭動脈から分枝する血管です。選びやすい理由:左鎖骨下動脈が大動脈弓から直接出るため、対になる右鎖骨下動脈も直接出ると誤解しやすいです。混同注意:左右の鎖骨下動脈の起始部が異なることを混同しやすいです。
- 3. 正解。左鎖骨下動脈は大動脈弓から3番目に分岐する主要な血管です。
- 4. 右椎骨動脈は、大動脈弓から直接分岐するのではなく、右鎖骨下動脈から枝分かれします。正しくは:右鎖骨下動脈から分枝する血管です。選びやすい理由:椎骨動脈は脳に血液を供給する重要な血管であるため、主要な動脈として大動脈弓から直接出ると考えがちです。混同注意:鎖骨下動脈から分岐することを忘れ、大動脈弓からの直接分岐と混同しやすいです。
- 5. 左椎骨動脈は、大動脈弓から直接分岐するのではなく、左鎖骨下動脈から枝分かれします。正しくは:左鎖骨下動脈から分枝する血管です。選びやすい理由:右椎骨動脈と同様に、脳への血流に関わる重要な血管であるため、大動脈弓から直接出ると考えがちです。混同注意:鎖骨下動脈から分岐することを忘れ、大動脈弓からの直接分岐と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、大動脈弓からの主要な血管の解剖学的起始を正確に理解しているかを問うています。特に、左右の血管の分岐様式の違いを把握しているかがポイントとなります。
混同注意
左右の鎖骨下動脈の起始部(右は腕頭動脈から、左は大動脈弓から直接)や、椎骨動脈が鎖骨下動脈の分枝であることと混同しやすいです。総頸動脈も主要な血管ですが、右総頸動脈は腕頭動脈から、左総頸動脈は大動脈弓から直接分岐するため、その違いも誤解を招きやすい点です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題される場合、単に起始部だけでなく、各血管の支配領域や、特定の疾患(例:大動脈解離、閉塞性動脈硬化症など)における血流障害との関連性まで問われる可能性があります。また、稀な解剖学的変異に関する知識が問われることもあります。
関連知識
大動脈弓の3大分枝(腕頭動脈、左総頸動脈、左鎖骨下動脈)の名称と順序。また、これらの血管からさらに分岐する主要な動脈(総頸動脈、椎骨動脈、内頸動脈、外頸動脈など)の起始部と走行、支配領域についても理解しておく必要があります。