TEACCHプログラムが対象としているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
TEACCHプログラムは、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を理解し、構造化された教育や視覚支援、個別化されたプログラムを通じて、彼らのコミュニケーション能力、社会性、自立的な生活能力の向上を支援することを目的としています。このプログラムは、ASDの特性に特化して開発された包括的なアプローチです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。TEACCHプログラムは、自閉スペクトラム症(ASD)を持つ人々への支援を目的として、ノースカロライナ大学で開発された包括的な介入プログラムです。彼らの特性に合わせた構造化された環境や視覚的な支援を提供し、自立を促します。
- 2. 素行障害は行動の問題を特徴とする障害であり、TEACCHプログラムの主要な対象ではありません。正しくは:素行障害には、認知行動療法や家族療法などの介入が用いられることが一般的です。選びやすい理由:TEACCHプログラムが行動調整に間接的に役立つ側面があるため、関連性を感じるかもしれません。混同注意:行動障害全般の介入と混同する可能性があります。
- 3. 選択性緘黙は特定の状況で話すことができない不安障害の一種であり、TEACCHプログラムの直接的な対象ではありません。正しくは:選択性緘黙には、行動療法(特に暴露療法や段階的接近法)や認知行動療法が有効とされています。選びやすい理由:コミュニケーションの困難さを伴うため、自閉スペクトラム症と共通の支援が必要だと誤解するかもしれません。混同注意:社会的なコミュニケーションの困難さを伴う障害と混同する可能性があります。
- 4. チック障害は不随意的な運動や音声の反復を特徴とする神経発達症であり、TEACCHプログラムの主な対象ではありません。正しくは:チック障害には、行動療法(習慣逆転トレーニングなど)や薬物療法が用いられることがあります。選びやすい理由:発達特性を持つ障害という点で、TEACCHプログラムの対象となり得ると誤解するかもしれません。混同注意:他の神経発達症と混同する可能性があります。
- 5. 反応性愛着障害は、養育者との間の不適切な愛着形成を特徴とする障害であり、TEACCHプログラムの対象ではありません。正しくは:反応性愛着障害には、安定した養育環境の提供や親子の相互作用を促進する介入が重要です。選びやすい理由:社会性の問題という点で、自閉スペクトラム症と関連があるように感じるかもしれませんが、原因やメカニズムが異なります。混同注意:社会性や対人関係の困難を伴う障害と混同する可能性があります。
国試ポイント
TEACCHプログラムは、発達障害、特に自閉スペクトラム症への主要な介入方法として頻繁に出題されます。その対象疾患と、構造化された教育という基本的な概念を理解しているかが問われます。
混同注意
自閉スペクトラム症以外の他の発達障害や精神疾患への介入と混同しやすいですが、TEACCHプログラムはASDに特化した支援であることが重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、TEACCHプログラムの対象疾患だけでなく、その支援内容(例:構造化、視覚化、個別性)や、それがどのような特性を持つ個人に効果的か(例:予測可能性の確保、感覚処理の困難への対応)を問う問題が出される可能性があります。
関連知識
TEACCHプログラムの主要な要素には、「構造化(物理的構造、日課、ワークシステム)」「視覚的支援」「個別化されたプログラム」「自閉症文化の理解」などがあります。また、類似する支援モデルとしてABA(応用行動分析)やPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)なども比較対象として理解しておくと良いでしょう。