認知症で最も頻度が高いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
アルツハイマー型認知症は、全認知症のうち約60%を占める最も一般的なタイプです。アミロイドβやタウタンパク質の蓄積が原因とされ、記憶障害を主症状とします。高齢化に伴いその患者数は増加傾向にあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。認知症全体の約6割を占めると言われており、最も一般的なタイプです。
- 2. アルツハイマー型認知症に次いで頻度が高い認知症の一つですが、最もではありません。特徴的な症状として幻視やパーキンソン症状があります。正しくは:認知症の主要な原因の一つですが、アルツハイマー型認知症ほど一般的ではありません。選びやすい理由:アルツハイマー型に次いで頻度が高いと知っている受験生は、選択肢を混同する可能性がある。混同注意:アルツハイマー型認知症、血管性認知症と混同し、その次に頻度が高いという知識から誤って選んでしまう。
- 3. 脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患が原因で起こる認知症で、アルツハイマー型認知症の次に頻度が高いタイプの一つですが、最もではありません。正しくは:脳血管障害が原因で起こる認知症であり、アルツハイマー型に次ぐ頻度ですが、最も多いわけではありません。選びやすい理由:かつては頻度が高いと認識されていた時期もあり、高齢者の認知症原因として一般的なイメージがあるため。混同注意:アルツハイマー型認知症と頻度で混同しやすい。特に、高齢者の認知症では併発しているケースも多いため、単独の原因としての頻度を誤解する可能性がある。
- 4. 認知症症状を引き起こす可逆性のある疾患の一つですが、認知症全体の原因として最も頻度が高いわけではありません。むしろ頻度は比較的稀です。正しくは:治療可能な認知症の原因として重要ですが、認知症全体の頻度では非常に少ないです。選びやすい理由:治療可能な認知症として、知識が問われることが多い疾患であるため、関連疾患として選んでしまう可能性がある。混同注意:「治る認知症」として重要視されることから、認知症の主要な原因の一つと誤解しやすい。
- 5. 比較的稀なタイプの認知症で、行動異常や言語障害が初期から目立つことが特徴です。最も頻度が高いわけではありません。正しくは:特定の脳部位の萎縮を特徴とする認知症で、頻度は高くありません。選びやすい理由:若年性認知症の原因としては比較的知られているため、一般的な認知症の原因として誤って選んでしまう可能性がある。混同注意:他の主要な認知症(アルツハイマー、レビー小体、血管性)との比較において、その頻度の低さを見過ごす。
国試ポイント
認知症の分類とそれぞれの特徴、特に頻度に関する基礎知識が問われる典型的な問題です。主要な認知症(アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型)の頻度、主要症状、病理、治療、リハビリテーションに関する知識は必須です。
混同注意
アルツハイマー型認知症と血管性認知症の頻度の順位、レビー小体型認知症の頻度を混同しやすい。また、正常圧水頭症のように治療可能な認知症を、主要な認知症の原因として誤って選んでしまうことも考えられます。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、認知症の種類ごとの特徴的な症状(例:幻視やパーキンソン症状、行動異常など)や、各タイプに特異的なリハビリテーションアプローチ、または薬物療法に関する知識が問われる可能性が高いです。また、若年性認知症の原因疾患の頻度や特徴についても注意が必要です。
関連知識
認知症の主要な分類(アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型)それぞれの疫学(頻度)、病理、中核症状、行動・心理症状(BPSD)、治療薬、作業療法における評価・介入。特に、治る認知症(正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症など)についても理解しておく必要があります。