月経について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
月経期は基礎体温の低温相に相当します。排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増加することで基礎体温が高温相に移行します。月経期に高温相になるという記述は誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 黄体期(分泌期)は排卵後の期間で、通常約14日間持続し、子宮内膜を維持します。これは正しい記述です。選びやすい理由:月経周期全体の期間と混同しやすいですが、分泌期のみの期間としては正しいです。混同注意:月経周期全体の長さ(平均28日)や、他の期の長さと混同する可能性があります。
- 2. 正解。月経期は、卵胞期の一部であり、基礎体温は低温相にあります。高温相になるのは排卵後(黄体期)です。したがって、この記述は誤りです。正しくは:月経期は基礎体温が低温相になります。選びやすい理由:ホルモンの変動が大きい時期であるため、体温も変動するというイメージから、高温期になるという誤解が生じやすいかもしれません。混同注意:月経期と黄体期の基礎体温の変化、特に排卵後のプロゲステロンによる体温上昇と混同しやすいです。
- 3. 月経は、妊娠が成立しなかった場合に、肥厚した子宮内膜の機能層が剥離・排出される現象です。これは正しい記述です。選びやすい理由:月経のメカニズムに関する基本的な知識であり、正しい選択肢として判断しやすいです。混同注意:子宮内膜の基底層と機能層の役割と混同する可能性があります。剥離するのは機能層です。
- 4. 卵胞ホルモン(エストロゲン)は子宮内膜の増殖を促進し、内膜を肥厚させます。これは正しい記述です。選びやすい理由:ホルモンの働きに関する重要な知識であり、正しい選択肢として判断しやすいです。混同注意:卵胞ホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)のそれぞれの役割、特に増殖作用と分泌・維持作用と混同する可能性があります。
- 5. 増殖期は子宮内膜が卵胞ホルモンの作用で増殖し、厚くなる期間です。その終盤には数ミリメートル程度の厚さになります。これは正しい記述です。選びやすい理由:具体的な数値が提示されているため、正確な知識が試されますが、一般的な数値として正しいです。混同注意:具体的な厚さの数値とその時期が混同する可能性があります。
国試ポイント
月経周期における各期間(月経期、増殖期/卵胞期、分泌期/黄体期)の子宮内膜の変化、基礎体温の変化、および関与する主要なホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の役割を正確に理解しているかが問われる。
混同注意
月経期と黄体期の基礎体温の変化、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの子宮内膜への作用の違い。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各選択肢が月経周期のどのフェーズ(月経期、卵胞期、黄体期)に相当するか、そのフェーズで基礎体温、子宮内膜、ホルモンがそれぞれどうなっているかを正確に判別する。特に、ホルモンの種類と作用、体温変化の関係性を確認する。
関連知識
月経周期、基礎体温、性周期におけるホルモンの変動(エストロゲン、プロゲステロン、LH、FSH)、子宮内膜の組織学的変化、排卵のメカニズム。