精神障害者に対するトライアル雇用の助成金を申請する窓口はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ハローワークは、障害者雇用促進法に基づき、障害のある方の職業紹介、職業相談、そして事業主に対する障害者雇用に関する各種助成金(障害者トライアル雇用助成金など)の申請受付を行っています。障害者トライアル雇用助成金は、事業主が精神障害者などを一定期間試行的に雇用する際に、その費用の一部を国が助成する制度であり、この助成金の申請窓口はハローワークです。他の選択肢の機関は、就労支援サービスを提供したり、相談に応じたりする役割を担いますが、助成金の直接的な申請受付は行いません。
選択肢ごとの解説
- 1. 就労継続支援A型事業所は、障害者が事業所と雇用契約を結び、一般企業で働くことが困難な場合に、働きながら必要な支援を受けられる場所です。助成金の申請窓口ではなく、障害者への就労の場を提供する側の機関です。正しくは:この事業所は、障害を持つ方が雇用契約を結んで働き、一般就労に必要な知識や能力を向上させるためのサービスを提供します。助成金の申請窓口はハローワークです。選びやすい理由:「就労」という言葉が含まれるため、就労支援全般に関わる機関だと誤解されやすいかもしれません。混同注意:障害者の就労を支援する多様な機関の一つであるため、他の就労支援機関や行政機関の役割と混同されやすいです。
- 2. 就労定着支援事業所は、障害者が就職した後、職場に定着できるよう、雇用主や本人に対して必要な相談や支援を継続的に提供する機関です。助成金の申請窓口ではなく、就職後のフォローアップを主な役割とします。正しくは:この事業所は、就職した障害者が安心して働き続けられるように、職場環境の調整や生活面の相談などを行うサービスです。助成金の申請窓口はハローワークです。選びやすい理由:こちらも「就労」という言葉があり、就労支援の一環であるため、助成金に関わると考えがちですが、役割が異なります。混同注意:就労移行支援や就労継続支援といった就労支援サービスと混同しやすいですが、これらは就職活動中や就職前の支援、または就職の場を提供するものであり、就労定着支援は就職後の支援が中心です。
- 3. 障害者就業・生活支援センター(通称:ナカポツ)は、障害のある方の職業生活における自立を支援するため、就業面と生活面の両方から一体的な相談・助言を行う機関です。ハローワークや地域障害者職業センターと連携はしますが、助成金の直接的な申請窓口ではありません。正しくは:このセンターは、障害のある方の就職から職場定着、そして生活全般にわたる相談支援を総合的に提供します。助成金の申請窓口はハローワークです。選びやすい理由:就業と生活の両面から手厚い支援を行うため、助成金に関する相談も受け付けていると思われがちですが、申請の受付業務は行っていません。混同注意:ハローワークや地域障害者職業センターと密接に連携しているため、それぞれの役割が混同されやすいです。ナカポツは総合的な相談窓口の性格が強いです。
- 4. 地域障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営し、障害者に対する専門的な職業リハビリテーションを提供する機関です。職業評価、職業指導、職業準備支援などを行いますが、助成金の申請窓口ではありません。正しくは:このセンターは、障害のある方に対して専門的な職業評価や職業指導、職業訓練などを実施し、就職に向けた支援を行います。助成金の申請窓口はハローワークです。選びやすい理由:専門的な職業支援を行うため、助成金関連も扱っているように感じられるかもしれませんが、その役割は職業リハビリテーションに特化しています。混同注意:ハローワークや障害者就業・生活支援センターと連携して就労支援を行っているため、それぞれの具体的な業務範囲が混同されやすいです。地域障害者職業センターは専門的なアセスメントと訓練が強みです。
- 5. 正解。ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省が設置する行政機関で、職業紹介や雇用保険の給付、そして障害者の職業相談・紹介、さらに障害者雇用に関する各種助成金(トライアル雇用助成金を含む)の申請受付を行っています。
国試ポイント
障害者の就労支援に関わる様々な機関の役割と、それぞれの具体的な業務内容を理解しているかが問われる問題です。特に、各種助成金制度の申請窓口や、支援サービスの種類と対象について正確な知識が求められます。
混同注意
障害者就業・生活支援センター、地域障害者職業センター、ハローワークといった、障害者の就労をサポートする複数の機関の役割と機能が混同されやすいです。それぞれの機関の専門性や提供するサービスの範囲を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じような論点が出た場合、各支援機関が具体的にどのようなサービスを提供しているのか(例:職業評価、就職後支援、訓練、情報提供など)と、その対象(例:事業主、障害のある方、一般求職者など)を区別して確認しましょう。また、他の障害者雇用関連の助成金の種類と、それぞれの目的・申請窓口についても復習すると良いでしょう。
関連知識
障害者雇用促進法、障害者総合支援法、各種障害者雇用助成金(特定求職者雇用開発助成金、障害者雇用安定助成金など)、就労移行支援、就労継続支援(A型・B型)、ジョブコーチ支援。