関節リウマチについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
関節リウマチは関節の炎症性疾患であり、炎症がある関節は触ると痛みを感じる「圧痛」が代表的な症状の一つです。これは疾患の活動性を示す重要な指標となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 関節リウマチの活動期には炎症を悪化させる可能性があるため禁忌とされますが、活動期の過ぎた慢性期では温熱療法の一つとして考慮されることがあります。一概に絶対的禁忌ではありません。正しくは:渦流浴は活動期には禁忌であるが、慢性期には温熱療法として用いられることがある。選びやすい理由:関節リウマチは炎症性疾患であるため、温熱刺激が炎症を悪化させると考えやすい。混同注意:急性期の炎症反応と慢性期の血流改善効果の区別。特に強い温熱刺激や機械的刺激は活動期には避けるべきである。
- 2. 関節リウマチの患者さんは朝にこわばりが強く、痛みも増強する傾向があるため、午前中は活動を控え、午後の症状が軽減した時間帯に活動を行うことが推奨されます。正しくは:家事などの活動は、症状が比較的落ち着いている午後の時間帯に行うのが望ましい。選びやすい理由:朝の時間を有効活用すべきという一般的な健康習慣と混同しやすい。混同注意:一般的な活動スケジュールと関節リウマチ特有の朝のこわばりや痛みの増強。
- 3. 正解。関節リウマチの炎症がある関節では、触診すると圧痛(押すと痛む)を認めることが診断基準の一つであり、一般的な症状です。正しくは:正しい選択肢のため修正不要。選びやすい理由:特になし。疾患の基本的な知識として正しい。
- 4. 関節の炎症や変形による痛みを軽減したり、関節を保護したり、変形の進行を予防したりするために、装具(スプリントなど)が積極的に活用されます。正しくは:痛みを和らげ、関節を保護するために装具は積極的に使用される。選びやすい理由:装具は主に変形矯正や支持に用いられるという限定的なイメージがある場合、痛みに直接関与しないと考えがち。混同注意:装具の多様な役割(疼痛管理、関節保護、変形予防、機能改善など)。
- 5. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、関節リウマチの炎症に伴う痛みを軽減するために広く使用される薬剤であり、症状緩和に有効です。ただし、疾患そのものの進行を抑える効果はありません。正しくは:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、痛みを軽減する目的で使用され、有効である。選びやすい理由:NSAIDsが対症療法であり、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)と異なり根本治療ではないという知識から、効果がないと誤解しやすい。混同注意:NSAIDsの対症療法としての効果と、DMARDsのような疾患進行抑制効果との区別。
国試ポイント
この問題は、関節リウマチの基本的な病態、症状、および治療・管理に関する知識を問うものです。特に、疾患の活動性に応じた対応や、一般的な治療法の効果について理解しているかを確認しています。
混同注意
関節リウマチの『活動期』と『慢性期』における治療方針や禁忌事項の違い、また薬剤の効果範囲(対症療法 vs 疾患修飾)が混同されやすいポイントです。患者の『生活リズム』と疾患特有の症状変動(朝のこわばり)もよく出題されます。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、関節リウマチの具体的な症状(圧痛、腫脹、熱感、朝のこわばり、運動時痛、安静時痛)、治療薬の作用機序と効果範囲、生活指導の具体的な内容(活動時間帯、関節保護、疲労管理)、および理学療法・作業療法の具体的な介入方法について、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
関節リウマチの診断基準(改訂ACR分類など)、主要な症状(朝のこわばり、対称性多関節炎、滑膜炎)、薬物療法(NSAIDs、DMARDs、生物学的製剤)、非薬物療法(運動療法、温熱療法、装具療法、自助具、関節保護の原則)、日常生活指導(休息と活動のバランス、疲労管理)。