身体計測の種類と計測方法の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
身体計測における「手の幅」の標準的な測定方法として、第2中手骨頭の橈側端から第5中手骨頭の尺側端までの距離を測ることは正しいです。これは、手の最大幅を捉えるための一般的な指標です。
選択肢ごとの解説
- 1. 一般的な上肢長は、肩峰から中指先端(または尺骨茎状突起)までを測ります。母指先端は標準的な測定点ではありません。正しくは:上肢の長さ:肩峰の先端から中指の先端(または尺骨茎状突起)までの直線距離選びやすい理由:「上肢長」という言葉から、手の指先までを連想しやすいため、漠然と合っているように感じてしまうかもしれません。混同注意:上肢全体の長さを測る際に、どの指先を終点とするか。
- 2. 前腕の長さは、肘頭(または外側上顆)から尺骨茎状突起(または橈骨茎状突起)までを測ります。上腕骨内側上顆は上腕の構成要素であり、前腕の起点の目安としては不適切です。正しくは:前腕の長さ:肘頭(または外側上顆)から尺骨茎状突起(または橈骨茎状突起)までの直線距離選びやすい理由:肘関節付近の骨指標であるため、前腕の長さの起点と誤解しやすいかもしれません。混同注意:上腕骨の内側上顆が、前腕の測定開始点として適切かどうか。
- 3. 正解。この計測方法は、手掌の幅、特に中手骨レベルでの手の最大幅を測定する際の標準的な方法として広く用いられています。
- 4. 大腿長は、大転子から大腿骨外側上顆(または脛骨外側顆)までを測ることが一般的です。内側上顆は、計測の基準点としてはあまり用いられません。正しくは:大腿の長さ:大転子から大腿骨外側上顆(または脛骨外側顆)までの直線距離選びやすい理由:大腿骨の末端にある上顆であるため、大腿長の終点として適切だと考えてしまうかもしれません。混同注意:大腿骨の「内側」と「外側」の上顆の区別。
- 5. 下腿長は、脛骨外側顆(または内側顆)から外果(または内果)までを測るのが一般的です。「脛骨点」や「踵の最も突出した点」は、標準的な身体計測におけるランドマークとしては曖昧で不適切です。正しくは:下腿の長さ:脛骨外側顆(または内側顆)から外果(または内果)までの直線距離選びやすい理由:「下腿」と「踵」という単語から、下肢の長さに関わる計測だと直感的に理解しやすいため。混同注意:脛骨の解剖学的ランドマークと、踵の機能的ランドマーク。
国試ポイント
身体各部位の正確な計測方法に関する知識が問われています。特に、計測の開始点と終了点となる骨指標や解剖学的ランドマークを正確に理解しているかが重要です。それぞれの測定項目に対応する標準的な計測方法を覚えておく必要があります。
混同注意
類似する部位(例:上肢長と前腕長)や、似た名称の骨指標(例:内側上顆と外側上顆、茎状突起の種類)が混同しやすいです。また、日常的な感覚での「長さ」と、解剖学的に定義された「長さ」の違いも混乱の原因となります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の部位(例:足長、肩幅、体幹長など)の計測方法や、特定の疾患・障害(例:成長障害、変形性関節症)における特殊な計測方法について問われる可能性があります。また、計測に用いる器具(メジャー、ノギスなど)の適切な使用方法も確認しておくと良いでしょう。
関連知識
人体計測学の基本、各骨の解剖学的ランドマーク、体肢の定義(上肢、前腕、手、大腿、下腿など)、およびそれぞれの標準的な測定方法(例:日本人の身体計測値に関する研究データ、人間工学における計測基準)。