骨折の名称と部位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
Galeazzi骨折は橈骨骨幹部骨折に遠位橈尺関節脱臼を伴うもので、橈骨の損傷が主体です。Jefferson骨折は環椎(第1頸椎)に発生する破裂骨折を指します。他の選択肢は骨折名と部位の組み合わせが誤っています。
選択肢ごとの解説
- 1. Cotton骨折は、足関節の三果骨折を指し、脛骨と腓骨の遠位端に生じるものです。大腿骨とは部位が異なります。正しくは:Cotton骨折: 脛骨・腓骨(足関節三果骨折)選びやすい理由:骨折名を知っていても、詳細な部位の知識が曖昧だと誤って選ぶ可能性があります。混同注意:足関節周辺の他の骨折(例:Pilon骨折など)と混同する可能性があります。
- 2. Dupuytren骨折は足関節(腓骨遠位端)の骨折です。第1中手骨とは部位が異なります(第1中手骨基部の脱臼骨折はBennett骨折)。
- 3. 正解。Galeazzi骨折は、橈骨の骨折と遠位橈尺関節の脱臼を伴う損傷であり、橈骨が主要な部位であるため、この組み合わせは正しいです。混同注意:Monteggia骨折(尺骨骨折と橈骨頭脱臼)と混同しやすいですが、それぞれ主要な損傷骨と関節が異なります。
- 4. 正解。Jefferson骨折は、環椎(第1頸椎)の破裂骨折であり、この組み合わせは正しいです。通常、頭蓋からの強い軸方向の圧縮力によって発生します。混同注意:歯突起骨折(第2頸椎)や他の頸椎骨折と混同することがありますが、Jefferson骨折は環椎に特有の骨折です。
- 5. Straddle骨折は、骨盤を跨ぐように左右両側の恥骨・坐骨が同時に骨折するタイプを指します(騎乗型骨折)。上腕骨とは部位が大きく異なります。正しくは:Straddle骨折: 恥骨・坐骨(骨盤)選びやすい理由:骨折名と部位が全く異なるため、知識があれば容易に除外できますが、未知の骨折名の場合、他の選択肢に意識が向きやすくなります。混同注意:上腕骨近位端骨折や上腕骨骨幹部骨折など、上腕骨の一般的な骨折と混同することはありませんが、Straddle骨折という名称自体を知らないと判断が難しいでしょう。
国試ポイント
専門的な骨折名と、それが起こる特徴的な部位を正確に理解しているかを問う問題です。特に、よく知られた骨折名でも、その詳細な損傷部位まで問われるため、表面的な知識だけでなく深い理解が求められます。
混同注意
Galeazzi骨折とMonteggia骨折、Cotton骨折とDupuytren骨折など、似たような名前や部位の骨折が複数存在するため、それぞれの特徴を明確に区別する知識が重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が再度出題される場合、別の特徴的な骨折(例: Monteggia骨折、Pott骨折、Boxer骨折、Bennett骨折、Smith骨折、Colles骨折など)と部位の組み合わせ、あるいは特定の骨折の合併症や治療の初期対応に関する知識が問われる可能性があります。
関連知識
骨折の分類(開放骨折、閉鎖骨折、複雑骨折など)、特定の骨折名とその発生機序、合併症(神経血管損傷など)、治療法。主要な関節(肩、肘、手首、股関節、膝、足首)周辺の代表的な骨折についても学習しておく必要があります。