原始反射のうち消失する時期が最も遅いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
原始反射の消失時期は発達段階を評価する上で重要です。足底把握反射は一般的に生後9~12ヶ月頃に消失し、他の選択肢に挙げられた原始反射よりも遅い時期まで見られます。モロー反射や非対称性緊張性頸反射は生後4~6ヶ月頃、緊張性迷路反射は生後6ヶ月頃、交叉性伸展反射は生後1~2ヶ月頃に消失するとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. モロー反射は、生後4~6ヶ月頃に消失します。音や体位の急激な変化に反応して起こる反射です。正しくは:消失時期は生後4~6ヶ月頃です。選びやすい理由:よく知られている原始反射の一つであるため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:他の原始反射の消失時期と混同しやすいです。
- 2. 正解。足底把握反射は、通常生後9~12ヶ月頃に消失します。これは原始反射の中で最も消失時期が遅いものの一つです。足の裏に触れると指が曲がり、つかもうとする反応です。
- 3. 緊張性迷路反射は、通常生後6ヶ月頃に消失します。背臥位で頭部を後屈させると伸展緊張が高まり、腹臥位で頭部を屈曲させると屈曲緊張が高まる反射です。正しくは:消失時期は生後6ヶ月頃です。選びやすい理由:名称から複雑な反射に感じるため、消失時期も遅いのではと誤解することがあるかもしれません。混同注意:非対称性緊張性頸反射(ATNR)など、他の姿勢反射や緊張性反射と混同しやすいです。
- 4. 交叉性伸展反射は、通常生後1~2ヶ月頃に消失します。片方の足の裏を刺激すると、もう一方の足が伸展する反応です。正しくは:消失時期は生後1~2ヶ月頃と、比較的早期に消失します。選びやすい理由:反射の名前だけでは消失時期を推測しにくく、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:他の足に関する反射や、早期に消失する他の原始反射と混同しやすいです。
- 5. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は、通常生後4~6ヶ月頃に消失します。頭部を左右どちらかに回旋させると、顔が向いている側の手足が伸展し、反対側の手足が屈曲する反射です。正しくは:消失時期は生後4~6ヶ月頃です。選びやすい理由:乳児の有名な原始反射の一つであり、残存すると運動発達に影響を及ぼすことで知られるため、遅くまで残ると誤解しやすいです。混同注意:緊張性迷路反射や他の姿勢反射と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、主要な原始反射の正常な消失時期に関する知識を問うものです。各反射の名称と、それがどの時期に消失するのかを正確に理解しているかが鍵となります。特に、他の反射と比較して消失時期が遅い、または早い反射を識別できるかが問われやすいポイントです。
混同注意
各原始反射の名称と消失時期の組み合わせ。特に、似た名称の反射や、残存すると問題となる反射については、消失時期を誤って記憶しやすい傾向があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、特定の原始反射の『出現時期』を問う問題や、『残存した場合に生じる問題』について問われる可能性があります。また、原始反射だけでなく、その後の『姿勢反射の出現時期』に関する問題も考えられます。
関連知識
各原始反射の出現時期、消失時期、反射の形態、そしてそれらの反射が残存した場合に生じる発達上の問題(例:ATNR残存による運動発達遅延や学業への影響など)。また、原始反射の統合がその後の姿勢反射や平衡反応の発達にどのように繋がるかといった知識も重要です。