肩関節の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
大円筋は広背筋とともに肩関節の伸展、内転、内旋に強く作用します。よって「伸展 大円筋」の組み合わせは正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 棘上筋の主な機能は肩関節の外転初期(0~30度)とされています。屈曲にも補助的に関与しますが、主動筋ではありません。正しくは:肩関節の屈曲には三角筋前部線維、烏口腕筋、上腕二頭筋長頭などが主に作用します。選びやすい理由:棘上筋が肩関節の動きに関わる重要な筋肉であるため、関連づけやすいかもしれません。混同注意:肩関節の主要な動きと、個々の筋の機能部位を混同しやすいです。
- 2. 正解。大円筋は、広背筋と共に肩関節の伸展、内転、内旋に強く作用する筋肉です。
- 3. 棘下筋の主な機能は肩関節の外旋です。外転には補助的にしか関与しません。正しくは:肩関節の外転には三角筋中部線維と棘上筋が主に作用します。選びやすい理由:棘下筋も肩関節の回旋筋腱板の一つであり、運動に関与するため選びやすいです。混同注意:外転と外旋という異なる動きを混同しやすいです。
- 4. 肩甲下筋の主な機能は肩関節の内旋です。外旋とは反対の作用を持ちます。正しくは:肩関節の外旋には棘下筋と小円筋が主に作用します。選びやすい理由:肩甲下筋も回旋筋腱板の一つであり、肩関節の回旋に関与するため選びやすいです。混同注意:内旋と外旋という正反対の動きを混同しやすいです。
- 5. 小円筋の主な機能は肩関節の外旋です。内旋とは反対の作用を持ちます。正しくは:肩関節の内旋には肩甲下筋、広背筋、大円筋、大胸筋などが主に作用します。選びやすい理由:小円筋も回旋筋腱板の一つであり、肩関節の回旋に関与するため選びやすいです。混同注意:内旋と外旋という正反対の動きを混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、肩関節の主要な動き(屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋)と、それぞれの動きに主として作用する筋肉の知識を問うものです。特に回旋筋腱板(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の機能と、その他の主要な肩関節周囲筋(三角筋、広背筋、大円筋など)の機能を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
肩関節の多くの筋は複数の動きに関与するため、主作用と補助作用を混同しやすいです。特に、内旋と外旋、屈曲と伸展といった拮抗する動きを担当する筋を正確に区別することが重要です。回旋筋腱板の各筋の機能を正確に覚えることが肝心です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が問われた場合、各選択肢の筋が、その動きに対して『主動筋』であるか『補助筋』であるかを判断する必要があります。特に回旋筋腱板のそれぞれの筋の主作用(外転、外旋、内旋)を問う問題は頻出です。また、肩関節以外の主要な関節(肘関節、股関節、膝関節など)の運動と筋の組み合わせについても学習しておくべきです。
関連知識
肩関節の機能解剖学、回旋筋腱板の各筋の起始・停止・支配神経・作用、広背筋や大胸筋といった体幹から肩関節に作用する筋の機能も重要です。また、筋の共同作用や拮抗作用の概念も理解しておく必要があります。