筋電義手で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
筋電義手はモーター駆動であるため、能動義手のケーブル牽引式よりも強い把持力を持ちます。これは筋電義手の大きな利点の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 小児期であっても、適切に訓練を行えば筋電義手を使用することが可能です。特に両側性の先天性上肢欠損の場合などには、早期からの導入が推奨されることがあります。正しくは:小児期にも、適切な条件が満たされれば適用されます。選びやすい理由:複雑な操作を要するため、乳幼児期の適用は難しいというイメージから誤解しやすいです。混同注意:筋電義手の成熟した操作にはある程度の認知機能や発達段階が必要であるという事実と混同しやすいですが、導入自体は小児期でも行われます。
- 2. 筋電義手にも、手部の代わりに様々な用途に応じた作業用手先具(フック、工具ホルダーなど)を取り付けて使用することが可能です。これにより、特定の作業を効率的に行えます。正しくは:筋電義手にも、用途に応じた作業用手先具があります。選びやすい理由:筋電義手は「手」の形態を模したものが多いため、他の手先具がないと誤解しがちです。混同注意:装飾義手や能動義手の概念と混同しやすいかもしれません。能動義手と同様に、筋電義手も目的別手先具の利用が可能です。
- 3. 正解。筋電義手はモーター駆動によって作動するため、ケーブル牽引式の能動義手よりも、一般的に強い把持力を発揮できます。これにより、より重い物や硬い物を掴むことが可能です。正しくは:正答のため修正不要です。選びやすい理由:正答です。
- 4. 筋電義手は、残存する筋の筋電位をセンサーで検知して制御するため、原則としてハーネス(肩や体幹に固定するバンド)は不要です。これは能動義手との大きな違いです。正しくは:前腕部に装着する筋電義手には、原則としてハーネスは不要です。選びやすい理由:義手全般にハーネスが必要という固定観念から選択しやすいですが、筋電義手の最大の特徴の一つはハーネスが不要なことです。混同注意:ケーブル牽引式の能動義手と混同しやすいです。能動義手はハーネスによってケーブルを引くことで作動します。
- 5. 上肢欠損は前腕部での発生が最も多く、次いで上腕部、手部となります。そのため、前腕義手の症例数が最も多く、上腕義手の症例数は前腕義手より少ないのが一般的です。正しくは:上腕部に装着する義手よりも、前腕部に装着する義手の症例数の方が多いです。選びやすい理由:義手の部位別の発生頻度について正確な知識がないと判断が難しいかもしれません。混同注意:義手の種類(装飾義手、能動義手、筋電義手)と、欠損部位(手、前腕、上腕)の混同。
国試ポイント
筋電義手の基本的な特徴(操作原理、適応、機能的利点・欠点)を、能動義手や装飾義手と比較して理解しているかが問われています。特にハーネスの有無や把持力、小児への適応は頻出ポイントです。
混同注意
能動義手との機能比較(把持力、操作方法、ハーネスの有無)、装飾義手との目的の違い。
次に同じ論点が出たら
筋電義手以外の義手(能動義手、装飾義手)の具体的な特徴や、それぞれの義手の部品構成、訓練方法についても理解しているか確認しましょう。また、最新の筋電義手の技術(多自由度義手など)についても知識を広げると良いでしょう。
関連知識
義手の種類(装飾義手、能動義手、筋電義手)、各義手の構造と操作原理、適応と禁忌、利点と欠点、訓練内容。上肢欠損の発生部位別の頻度。