45歳の男性。交通事故による外傷性脳損傷で入院中である。運動麻痺はないが、会話中の内容が急に変わったり、段取り良く片付けができない。作業療法士が高次脳機能障害の有無や程度を把握するために初期に行う評価で最も適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
会話の内容が急に変わる、段取り良く片付けができないといった症状は遂行機能障害を示唆します。遂行機能を日常生活に近い課題で評価するBADSが最も適切です(公式正答3)。
選択肢ごとの解説
- 1. BIT(行動性無視検査)は半側空間無視の評価です。
- 2. CAS(標準注意検査法)は注意障害の評価です。
- 3. 正解。BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)は遂行機能障害を評価する検査で、本症例の症状に合います。
- 4. SLTA(標準失語症検査)は失語症の評価です。
- 5. HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)は認知症のスクリーニング検査で、遂行機能障害の評価には適しません。
国試ポイント
高次脳機能障害の症状と、それを評価する検査(BIT、CAS、BADS、SLTA、HDS-R)の対応を理解しているかが問われます。