膝関節で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では1・5のいずれも正解とされています。 選択肢1:膝関節は大腿骨顆と脛骨顆、そして膝蓋骨の間に形成される複合関節であり、その主たる運動は屈伸であるため、顆状関節に分類されます。選択肢5:膝関節の最終伸展時には、大腿骨に対して脛骨が外旋するスクリューホームムーブメントが生じ、これにより関節がロックされ安定します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。膝関節は大腿骨と脛骨の間で屈伸とわずかな回旋運動を伴う関節であり、これは顆状関節の定義に合致します。
- 2. 内側半月板はC字状(半円状)の形をしています。正しくは:内側半月板はC字状(半円状)の形をしています。選びやすい理由:半月板の形状に関する知識が曖昧だと、O字状とC字状を混同しやすいため。混同注意:外側半月板がO字状に近い形状であることと混同しやすいです。
- 3. 外側側副靱帯は膝関節が伸展位で最大の張力を持ち、屈曲位では緊張が緩みます。これは、膝の屈曲時に脛骨が内外旋するのを許容するためです。正しくは:外側側副靱帯は膝関節が伸展する際に張力が増します。選びやすい理由:靭帯が常に安定性に関わるため、屈曲時にも何らかの役割があると考えてしまいがちです。混同注意:他の靭帯(例:後十字靭帯)の機能や、内外側側副靭帯の機能が混同されやすいです。
- 4. 前十字靱帯は、脛骨が前方へずれること(前方引き出し)を防ぎます。後方への逸脱を防ぐのは後十字靱帯です。正しくは:前十字靱帯は脛骨が前方へずれるのを防ぐ役割があります。選びやすい理由:前後十字靭帯の機能のどちらかが一方の動きを制限するという点で、方向性を間違えやすいです。混同注意:前十字靱帯と後十字靱帯の機能(それぞれ脛骨の前方・後方移動を制限)が混同されやすいです。
- 5. 正解。これは『スクリューホームムーブメント(ねじ込み運動)』として知られており、膝関節を完全にロックして安定させるための機構です。最終伸展時に脛骨が外旋し、最終屈曲時に内旋します。
国試ポイント
膝関節の基本的な解剖学的分類、半月板の形状、主要な靭帯の機能、および特徴的な運動であるスクリューホームムーブメントについて、正確な知識があるかを問う問題です。特に、靭帯の機能や半月板の形状は誤りやすいポイントです。
混同注意
半月板の形状(内側C字、外側O字)、十字靱帯の機能(前十字前方移動、後十字後方移動)、側副靱帯の緊張位(伸展位で緊張)が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、次に注意すべきは、膝関節の各靭帯損傷時の特徴的な症状や評価方法、または半月板損傷の種類とその治療方針に関する問題かもしれません。また、スクリューホームムーブメントの破綻が歩行や動作に与える影響も問われる可能性があります。
関連知識
膝関節の分類(複合関節、蝶番関節)、膝蓋大腿関節、内外側半月板の構造と機能、膝関節を構成する主要な靭帯(内外側側副靱帯、前十字靱帯、後十字靱帯)の解剖と機能、スクリューホームムーブメントのメカニズムと臨床的意義。