距骨上面の高さの足関節部と下腿筋との位置関係を図に示す。正しいのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
下図の②が示す位置は、下腿の前面、脛骨の外側に沿って走行する前脛骨筋の腱の解剖学的な位置と正確に一致します。前脛骨筋は足関節背屈と内反に寄与する主要な筋肉であり、その腱は足関節前面を通過します。
選択肢ごとの解説
- 1. 図の①は、外果の後ろ側を通る腱を指しており、これは長腓骨筋ではありません。長腓骨筋は外果の後方を通りますが、一般的に図の①の位置(外果より前方の下腿前面)にはありません。正しくは:図の①は、その位置からすると前脛骨筋または長指伸筋の可能性があるが、長腓骨筋ではない。選びやすい理由:足関節周囲の筋肉であるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:前脛骨筋、長指伸筋、第三腓骨筋など、下腿前面の筋肉と混同しやすいです。
- 2. 正解。図の②は、下腿の前面、特に脛骨の外側縁に位置する太い腱を指しており、これは前脛骨筋の典型的な解剖学的位置に一致します。前脛骨筋は足関節の背屈に主要な役割を果たします。正しくは:選択肢の記述通りで正しい。選びやすい理由:正しい選択肢です。混同注意:他の下腿前面の伸筋群(長指伸筋、長母指伸筋、第三腓骨筋)と混同しないように注意が必要です。
- 3. 図の③は、下腿の後面、特に内果の後方を指しており、これは長指伸筋の位置ではありません。長指伸筋は下腿の前面に位置します。正しくは:図の③の位置からすると、これは後脛骨筋、長母指屈筋、長指屈筋などの深層屈筋群の腱、またはアキレス腱(腓腹筋・ヒラメ筋)を指している可能性が高い。選びやすい理由:下腿の筋肉であるため、部分的に関連があるように感じるかもしれませんが、位置が全く異なります。混同注意:後脛骨筋、長母指屈筋、長指屈筋、またはアキレス腱と混同しやすいです。
- 4. 図の④は、下腿の外側面を指しており、これは後脛骨筋の位置ではありません。後脛骨筋は下腿の後面深層に位置し、内果の後ろを通ります。正しくは:図の④の位置からすると、これは腓骨筋群(長腓骨筋、短腓骨筋)を指している可能性が高い。選びやすい理由:下腿の筋肉であるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:長腓骨筋、短腓骨筋といった腓骨筋群と混同しやすいです。
- 5. 図の⑤は、下腿の後面、特に内側寄りを指しており、これは第3腓骨筋の位置ではありません。第3腓骨筋は下腿の前面外側に位置します。正しくは:図の⑤の位置からすると、これは長指屈筋や長母指屈筋の可能性がある。第3腓骨筋は下腿外側の前方に位置する。選びやすい理由:足関節周囲の筋肉であるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:長指屈筋、長母指屈筋、後脛骨筋など、下腿後面の深層筋と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、下腿および足関節周囲の主要な筋の解剖学的位置関係、特に断面図や模式図における腱の走行を正確に理解しているかを問うものです。国家試験では、このような解剖学的な位置関係を視覚的に判断させる問題が頻出します。
混同注意
下腿の筋肉は多く、特に類似した機能を持つ伸筋群(前脛骨筋、長指伸筋、長母指伸筋、第三腓骨筋)や屈筋群(後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋)は混同しやすい。また、腓骨筋群(長腓骨筋、短腓骨筋)との位置関係も重要。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、主要な筋肉の起始、停止、神経支配、作用だけでなく、特に足関節周囲や足部における腱の走行経路(内果や外果の前後、特定の骨の周辺など)を正確に把握しているかが問われるでしょう。また、筋と神経・血管との位置関係も重要になります。
関連知識
下腿の前面には、前脛骨筋、長指伸筋、長母指伸筋、第三腓骨筋があり、主に足関節の背屈や指の伸展に関与します。外側には長腓骨筋、短腓骨筋があり、足関節の外反に関与します。後面には、腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋(表層)と、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋(深層)があり、主に足関節の底屈や指の屈曲、内反に関与します。