変数と尺度の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
MMTは筋力の程度を順序で示すため順序尺度です。体温は差に意味がありますが絶対的なゼロ点がないため間隔尺度です。性別は分類のみで順序がないため名義尺度、知能指数と暦年は絶対的なゼロ点がないため間隔尺度です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。MMTは、筋力レベルを0から5までの段階で評価しますが、各段階間の間隔は一定ではありません(例えば、MMT3とMMT4の差と、MMT4とMMT5の差は同じではない)。しかし、筋力の大小という順序には意味があるため、順序尺度に分類されます。
- 2. 性別(男性、女性など)は、単にカテゴリーを区別するものであり、順序や大小関係はありません。正しくは:性別は名義尺度です。選びやすい理由:順序尺度と名義尺度の区別があいまいな場合、順序尺度は何らかの順番があるものと捉えられがちですが、性別には明確な順序がありません。混同注意:名義尺度
- 3. 正解。体温(摂氏または華氏)は、数値の大小関係や差に意味がありますが、「2倍」「半分」といった比率には意味がありません。また、0度が「全く熱がない」ことを意味する絶対的な0点ではないため、間隔尺度に分類されます。選びやすい理由:比率尺度と混同しやすいが、絶対的な零点がないため比率尺度ではない。
- 4. 知能指数は、数値の差に意味はありますが、「IQ200はIQ100の2倍賢い」といった比率には意味がありません。また、IQ0が「知能が全くない」という絶対的な意味を持つわけではないため、比率尺度ではありません。正しくは:知能指数は間隔尺度です。選びやすい理由:数値で表されるため、比率尺度と思われやすい。混同注意:間隔尺度
- 5. 暦年(例:西暦2000年)は、時間経過の差には意味がありますが、「西暦2000年は西暦1000年の2倍の歴史がある」といった比率には意味がありません。また、西暦0年が「時間が全く存在しない」という絶対的な始まりを意味するわけではないため、比率尺度ではありません。正しくは:暦年は間隔尺度です。選びやすい理由:時間の概念が含まれるため、比率尺度と誤解されやすい。混同注意:間隔尺度
国試ポイント
変数と尺度の分類(名義、順序、間隔、比率)に関する基礎的な知識が問われています。特に、間隔尺度と比率尺度の違い(絶対的なゼロ点の有無)が重要です。
混同注意
間隔尺度と比率尺度の区別、および名義尺度と順序尺度の区別。特に数値で表される変数がすべて比率尺度であると誤解しやすい点。
次に同じ論点が出たら
今後も変数と尺度の問題が出た場合、まずその変数がカテゴリーを区別するだけか、順序があるか、間隔が等しいか、絶対的なゼロ点があるか、の順で判断し、特に間隔と比率の違いに注意して検討します。
関連知識
尺度の種類とそれぞれの特徴(順序関係の有無、間隔の一様性、絶対的ゼロ点の有無)、各尺度で適用可能な統計的手法。