精神障害者の就労支援方法と実施機関の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ジョブコーチ支援は、障害のある方が職場にスムーズに適応できるよう、職場に直接出向いて支援を行う制度です。この制度は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する地域障害者職業センターが主要な実施機関として位置づけられています。したがって、「ジョブコーチ支援 - 地域障害者職業センター」の組み合わせが正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. リワークプログラムは、精神疾患により休職した労働者が職場復帰を目指すための支援ですが、主に医療機関(精神科病院、クリニック)、あるいは独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する地域障害者職業センターなどで実施されます。ハローワークは職業紹介や雇用保険に関する業務が中心であり、直接的なリワークプログラムは実施していません。正しくは:リワークプログラム - 医療機関(精神科)、地域障害者職業センター選びやすい理由:ハローワークも就労支援機関であるため、リワークプログラムのような支援も行っていると誤解しやすいかもしれません。混同注意:ハローワークの機能(職業紹介)と、リワークプログラムの実施機関の役割を混同する可能性があります。
- 2. 正解。ジョブコーチ(職場適応援助者)支援は、障害者が職場にスムーズに適応できるように、職場で直接的な支援を行う制度です。この支援は、主に独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する地域障害者職業センターが実施しています。選びやすい理由:正しい組み合わせです。
- 3. 職場適応訓練は、事業主が障害者を一定期間試行雇用し、適性を見極めながら職場適応を支援する制度ですが、これは主にハローワークを通じて紹介・実施されます。保健所は地域住民の健康増進や衛生管理を担う機関であり、就労支援としての職場適応訓練は実施していません。正しくは:職場適応訓練 - ハローワーク選びやすい理由:『適応』という言葉から、保健所が心の健康に関わる支援を行っているため、就労支援にも関連があるように感じさせるかもしれません。混同注意:保健所の役割(公衆衛生、精神保健福祉相談)と、就労支援機関の役割を混同する可能性があります。
- 4. トライアル雇用は、就職が困難な求職者を試行的に雇用することで、企業と求職者のミスマッチを防ぎ、常用雇用への移行を促進する制度です。この制度は主にハローワークが窓口となり、事業主に対して助成金が支給されます。地域包括支援センターは、高齢者の総合的な相談窓口であり、介護保険サービスを中心とした支援を行っており、精神障害者の就労支援は直接の業務ではありません。正しくは:トライアル雇用 - ハローワーク選びやすい理由:『雇用』という言葉から、地域包括支援センターも何らかの形で地域住民の生活支援をしているため、就労支援も行っていると誤解されやすいかもしれません。混同注意:地域包括支援センターの役割(高齢者支援)と、就労支援機関の役割を混同する可能性があります。
- 5. ジョブガイダンスという言葉は、特定の就労支援プログラムの名称としては一般的ではありません。一般的に、職業ガイダンスやキャリアガイダンスといった言葉は、職業選択に関する情報提供や相談を指しますが、特定の機関が『ジョブガイダンス』として制度化しているわけではありません。障害者就業・生活支援センター(愛称:なかぽつ)は、障害のある方の就業面と生活面の一体的な支援を行う機関であり、職業相談、職業準備訓練、生活支援など幅広いサービスを提供していますが、『ジョブガイダンス』という特定のプログラムを実施しているわけではありません。正しくは:障害者就業・生活支援センターは、就業相談や生活相談など幅広い支援を提供しています。選びやすい理由:『ジョブ』と『就業・生活支援センター』という言葉の組み合わせから、何となく正しいように感じてしまうかもしれません。また、障害者就業・生活支援センターが多様な支援を行っているため、このような名称のサービスも提供している可能性を疑わせるかもしれません。混同注意:具体的な支援内容と機関の名称を結びつける知識が曖昧だと、曖昧な言葉の組み合わせを選んでしまう可能性があります。
国試ポイント
精神障害者の就労支援に関する多様な制度と、それぞれの支援を実施する主要な機関との正しい組み合わせを理解しているかが問われています。特に、各機関の役割と提供するサービスの名称を正確に覚えていることが重要です。誤った選択肢では、制度名と機関名がそれぞれ就労支援に関連していても、組み合わせが不適切であるケースが多いです。
混同注意
ハローワーク、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センター、保健所、地域包括支援センターなど、就労や福祉に関連する様々な機関の役割と提供サービスが混同しやすいポイントです。特に、障害者向けの支援機関は複数あり、それぞれの専門性が異なります。
次に同じ論点が出たら
今後も精神障害者を含む障害者の就労支援に関する制度や機関について問われる可能性が高いです。特に、制度の対象者、支援内容、主な実施機関、利用方法、関連法規などをセットで学習し、各機関の専門性と連携体制を理解しておくことが重要です。
関連知識
・精神障害者雇用トータルサポーター ・発達障害者就労支援センター ・精神保健福祉センター ・就労移行支援事業所、就労継続支援事業所(A型・B型) ・各支援機関の根拠法(障害者雇用促進法、精神保健福祉法など)