解離性けいれん発作について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
解離性けいれん発作は、心因性の要素が強く、意識が完全に消失するわけではないため、通常、睡眠中には発生しないとされています。患者が発作を『演じる』ための意識的な要素が関わっているため、意識のない状態では発作を起こしにくいと考えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 解離性けいれん発作は、心理的ストレスや特定の状況が誘因となって起こることが多いとされています。てんかん性けいれん発作とは異なり、誘因が明確な場合があります。正しくは:心理的ストレスや特定の状況が誘因となって発症することが多いです。選びやすい理由:一般的なけいれん発作のイメージから、突然起こるものだと誤解しやすいです。混同注意:てんかん性けいれん発作と混同すると、誘因がないと誤解する可能性があります。
- 2. 正解。解離性けいれん発作は心理的な要素が強く関与しているため、意識レベルが低下する睡眠中には起こりにくいとされています。これは、患者が完全に意識を失っている状況では、周囲の状況や自身の状態をある程度認識し、発作を『演じる』ことが困難になるためと考えられます。混同注意:睡眠中に起こるてんかん性けいれん発作と混同しやすいですが、解離性発作は通常起こりません。
- 3. 解離性けいれん発作の持続時間は非常に多様で、数分で終わることもあれば、数十分から数時間に及ぶこともあります。てんかん性けいれん発作のように典型的には数分で終息するというパターンに当てはまりません。正しくは:発作の継続時間は様々で、数十分から数時間続くこともあります。選びやすい理由:てんかん性けいれん発作の持続時間と混同しやすいです。混同注意:てんかん性けいれん発作の一般的な持続時間と混同しやすいです。
- 4. 解離性けいれん発作では、意識レベルが変動したり、部分的に意識が保たれていることが多いです。患者は外部からの刺激に反応したり、発作後も発作中の出来事をある程度覚えていることがあります。完全に意識を消失するのはてんかん性けいれんの特徴です。正しくは:発作中も意識は完全に失われるわけではなく、部分的に保たれていたり、変動したりすることがあります。選びやすい理由:けいれん発作一般のイメージとして意識消失がつきものだと考えがちです。混同注意:てんかん性けいれん発作における意識消失と混同しやすいです。
- 5. 解離性けいれん発作では、患者が無意識のうちに危険を回避するような動きを見せることがあり、重篤な外傷(転倒による打撲傷など)は比較的少ないとされています。これは、意識が完全に消失しているわけではないためと考えられます。正しくは:転倒による重篤な外傷を負うことは比較的少ないです。選びやすい理由:激しい動きを伴うため、外傷のリスクが高いと誤解しやすいです。混同注意:てんかん性けいれん発作で起こりうる外傷と混同しやすいですが、解離性発作では防衛的な動きが見られることがあります。
国試ポイント
解離性けいれん発作とてんかん性けいれん発作の鑑別ポイントが問われています。特に、意識レベル、誘因、持続時間、睡眠中の発作の有無、外傷のリスクについて正確な知識が求められます。
混同注意
てんかん性けいれん発作。両者の症状には類似点が多いですが、病態生理学的なメカニズムや臨床的な特徴には決定的な違いがあります。特に意識レベルの変動、発作中の自己防衛、誘因の有無、睡眠中の発作の有無が鑑別のポイントとなります。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、解離性発作の『意識』が完全に消失しないという特徴と、それに関連する他の症状(外傷の少なさ、睡眠中の非発生など)がポイントとなるでしょう。また、てんかん性発作との具体的な鑑別症状を問う問題も予想されます。
関連知識
解離性障害全般の理解、てんかんの診断基準、心身症、機能性神経症状。問診や観察による診断の重要性。リハビリテーションにおいては、心理社会的側面への介入が不可欠です。