FAIの項目で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
フレンチー活動指数(FAI)は、脳卒中後の日常生活活動(ADL)と手段的日常生活活動(IADL)の活動レベルを評価する15項目の尺度です。選択肢3の「公共交通機関や自動車の利用」と選択肢5の「庭の手入れや園芸活動」は、FAIの具体的な評価項目として含まれています。他の選択肢は、FAIの項目として直接は含まれていません。
選択肢ごとの解説
- 1. フレンチー活動指数(FAI)の具体的な項目としては、「階段昇降」は含まれていません。これは主に基本的な日常生活活動(ADL)の評価尺度(例:Barthel Index)で評価される項目です。正しくは:FAIの項目としては、「公共交通機関の利用」や「庭仕事」などが該当します。選びやすい理由:日常生活における一般的な身体活動であり、IADLとADLの境界が曖昧に感じられるため、FAIの項目と誤解されやすいです。混同注意:Barthel IndexやFIM(機能的自立度評価法)などのADL評価尺度と混同されやすいです。
- 2. FAIには「銀行へ行く」や「店に行く」といった外出行動は含まれますが、「銀行貯金の出し入れ」といった具体的な金銭管理行為自体は、個別の項目として明記されていません。これは手段的日常生活活動(IADL)の一部ですが、FAIの設問項目としては直接的ではありません。正しくは:FAIの項目としては、「公共交通機関の利用」や「読書」などが該当します。選びやすい理由:金銭管理は手段的日常生活活動(IADL)の重要な要素であるため、FAIの項目と錯覚しやすいです。混同注意:手段的日常生活活動(IADL)全般の項目と混同されやすいです。
- 3. 正解。フレンチー活動指数(FAI)の項目には、「公共交通機関の利用(電車、バスなど)」および「自動車の運転」といった、交通手段に関する活動が明確に含まれており、過去3ヶ月間の頻度を評価します。
- 4. FAIには「金銭管理」という直接的な項目は存在しません。買い物や外出に関連する活動はありますが、特定の「請求書の支払い」は項目に含まれていません。正しくは:FAIの項目としては、「友達を訪問する」や「家事」などが該当します。選びやすい理由:これも手段的日常生活活動(IADL)の一般的な項目であるため、FAIの項目と誤解されやすいです。混同注意:老人日常生活活動評価尺度(LIADL)などのIADL評価尺度と混同されやすいです。
- 5. 正解。フレンチー活動指数(FAI)の項目には、「庭仕事(ガーデニング)」が明確に記載されており、過去3ヶ月間の活動頻度を評価する対象となっています。
国試ポイント
FAIの具体的な評価項目に関する知識が問われています。ADLやIADLを評価する様々な尺度の中から、特定の尺度の特徴的な項目を正確に識別できるかが重要です。特に、他の一般的なADL/IADL項目との区別が求められます。
混同注意
FAIは手段的日常生活活動(IADL)を中心に評価しますが、Barthel IndexやFIM(機能的自立度評価法)などの基本的なADL評価尺度や、LIADL(老研式活動能力指標)などの他のIADL評価尺度と混同されやすいです。それぞれの評価尺度の目的、評価項目、評価方法の違いを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が問われる際は、FAIの他の特徴的な評価項目(例:買い物、趣味、外出、軽い家事など)や、各項目の評価基準(頻度)について問われる可能性があります。また、他のIADL評価尺度(例:LIADL、手段的ADL評価尺度など)との比較や、どのような患者群に適用されるかといった臨床的意義が問われることも考えられます。
関連知識
FAIは15項目から構成され、過去3ヶ月間の活動頻度を0~3点の4段階で評価します。合計点が高いほど活動レベルが高いことを示し、特に脳卒中患者の社会生活への適応度やQOLの指標として用いられます。項目には家事、仕事、余暇、屋外活動などが含まれます。