就労定着支援事業について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
就労定着支援事業は、就労移行支援事業等を利用して一般就労に移行した障害者が、就労開始後6ヶ月以上経過した段階で利用を開始できる支援です。この時期は、就労後の環境変化に慣れ、課題が顕在化しやすい時期であり、定着を支援する上で重要な期間となります。
選択肢ごとの解説
- 1. この支援の利用期間は原則2年であり、1年ではありません。正しくは:支援の利用期間は最長で3年間と定められています。選びやすい理由:支援期間に関する具体的な数字なので、正確な知識がないと判断が難しいかもしれません。多くの支援事業に期間制限があるため、一見正しく見える可能性もあります。混同注意:就労移行支援事業の標準期間(2年)と混同する可能性があります。
- 2. 就労定着支援事業は、すでに就労している利用者の職場定着を目的としており、新たな職場への斡旋や紹介は職業安定機関(ハローワークなど)や就労移行支援事業などの役割です。正しくは:利用者の職場への定着を支援し、新たな職場への紹介や斡旋は行いません。選びやすい理由:就労支援の一環であるため、転職支援も含まれると誤解する可能性があります。一般的に『就労支援』と聞くと、職探しも含むイメージがあるためです。混同注意:就労移行支援事業や職業紹介事業(ハローワークなど)の役割と混同する可能性があります。
- 3. 就労定着支援事業の目的は、一般就労に移行した障害者が職場に定着できるよう、継続的な支援を提供することです。職業上の適性を確認するのは、就労移行支援事業や職業訓練などの段階で行われます。正しくは:この事業の主な目的は、一般就労した障害者が職場に定着できるよう支援することです。選びやすい理由:就労に関する支援なので、適性確認も重要だと感じるかもしれません。障害者の就労支援プロセス全体では適性確認も行われるため、部分的に正しい印象を受ける可能性があります。混同注意:就労移行支援事業や職業準備支援の目的と混同する可能性があります。
- 4. 正解。就労定着支援事業の対象者は、就労移行支援事業等を利用して一般就労に移行した障害者で、かつ一般就労を開始して6ヶ月以上経過した時点から利用が可能とされています。これは、雇用契約に基づく就労が安定し始めた時期に、定着を促すための支援を開始するという考えに基づいています。正しくは:記載の通り、これが正しい記述です。
- 5. 就労定着支援事業では、仕事内容や職場環境の相談だけでなく、それに伴う日常生活や社会生活上の課題(健康管理、金銭管理、住居、余暇活動など)についても一体的に相談・指導を行います。これらが就労の継続に影響を与える可能性があるためです。正しくは:日常生活や社会生活上の相談・指導も支援の対象に含まれます。選びやすい理由:『就労定着支援』という名称から、支援が仕事に限定されると考えるかもしれません。しかし、現実の就労継続には生活全般の安定が不可欠です。混同注意:業務内容に特化した支援のみを行う他の事業(例:職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業の一部側面)と混同する可能性があります。
国試ポイント
就労定着支援事業の『対象者』『目的』『支援内容』『利用期間』に関する正確な知識が問われています。特に、他の就労系障害福祉サービスとの違いを明確に理解しているかが重要です。
混同注意
就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型・B型)、自立訓練(生活訓練)、地域活動支援センターなど、他の障害福祉サービスの内容と混同しやすい。特に、就労移行支援事業とは支援の段階と目的が異なります。
次に同じ論点が出たら
この論点について再度問われる場合、就労定着支援事業の具体的な支援内容(どのような相談に乗るか、誰と連携するか)や、他の就労系サービスとの比較問題(例:就労移行支援と定着支援の適切な利用順序)が考えられます。また、利用者の事例を提示し、どのサービスが適切かを問う形式も想定されます。
関連知識
障害者総合支援法に基づく就労系障害福祉サービスの種類とそれぞれの目的・対象者・支援内容。特に、就労移行支援事業、就労定着支援事業、就労継続支援A型・B型の違いを理解することが不可欠です。また、ジョブコーチ支援事業や障害者職業センターの役割も関連知識として重要です。