栄養評価に適した項目はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
栄養評価には、身体計測(体重、BMI、上腕周囲径など)や生化学的検査(血清アルブミン値、プレアルブミン値、CRPなど)が一般的に用いられます。体重は、身体の総エネルギーバランスを反映し、短期・長期の栄養状態の変化を捉える基本的な指標です。血清アルブミン値は、血中の主要なタンパク質であり、肝臓で合成されるため、タンパク質栄養状態や肝機能、炎症状態を複合的に反映し、特に慢性的な低栄養の評価に有用です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。体重は、短期間での栄養状態の変化や、長期的な低栄養・肥満のスクリーニング指標として広く用いられます。特に定期的測定は栄養評価に不可欠です。
- 2. 血糖値は、主に糖尿病などの糖代謝異常の評価に用いられる指標であり、一般的な栄養状態を直接的に評価する項目ではありません。正しくは:血糖値は糖代謝異常の評価項目です。一般的な栄養状態の評価には、他の指標を用いるべきです。選びやすい理由:食事と直接関連するため、栄養評価項目の一つと誤解されることがあります。混同注意:血糖値が栄養状態を示すと誤解されるが、これは糖代謝の状態を反映するもので、全身の栄養状態とは異なります。
- 3. 前腕周囲径は身体計測項目の一つですが、通常、栄養評価の主要な指標としては上腕周囲径(MUAC)や上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)が用いられます。前腕周囲径は握力などと関連しますが、栄養評価の直接的な指標としては優先度が低いです。正しくは:上腕周囲径(MUAC)や上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)の方が、全身の栄養状態、特に筋肉量や脂肪量の指標として適しています。選びやすい理由:身体計測項目であり、上腕周囲径などと混同して選択されやすいです。混同注意:上腕周囲径(MUAC)や上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)といった他の身体計測項目と混同しやすいです。
- 4. 上腕三頭筋筋力は筋力評価の一環であり、栄養状態によって影響を受ける可能性はありますが、直接的な栄養評価項目ではありません。一般的には握力などが筋力低下の指標として用いられます。正しくは:筋力は栄養状態の一側面を示しうるが、より直接的な栄養評価項目には血液検査や身体計測などがあります。全身の筋力評価には握力がより一般的です。選びやすい理由:低栄養は筋力低下を引き起こすため、関連性があると考えられがちです。混同注意:栄養状態が筋力に影響を及ぼすという事実と、筋力そのものが栄養評価の主要項目であるという認識が混同されやすいです。
- 5. 正解。血清アルブミン値は、血漿タンパク質の主要な成分であり、肝臓で合成されます。慢性的なタンパク質エネルギー低栄養や肝機能障害の指標として広く用いられ、特に長期的な栄養状態を反映します。
国試ポイント
この問題は、栄養状態を評価するための基本的な指標に関する知識を問うものです。身体計測項目と生化学的検査項目の中から、代表的な指標を正しく選択できるかがポイントです。各項目の意味と、それが栄養状態のどの側面を反映するかを理解しておく必要があります。
混同注意
身体計測項目では、上腕周囲径(MUAC)や上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)がよく用いられるため、前腕周囲径との違いを理解しておく必要があります。また、血糖値は糖代謝の指標であり、全身の栄養状態を直接示すものではないことを明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、栄養評価の他の身体計測項目(上腕周囲径、皮下脂肪厚など)や生化学的検査項目(プレアルブミン、CRP、総リンパ球数など)、または栄養スクリーニングツールの種類と内容について問われる可能性があります。
関連知識
栄養評価には、簡易栄養状態評価表(MNA-SF)、主観的包括的栄養評価(SGA)、ミニ栄養評価(MNA)などのスクリーニングツールや、BMI(Body Mass Index)、上腕周囲径(MUAC)、上腕三頭筋皮下脂肪厚(TSF)、握力、血清プレアルブミン値、C反応性タンパク質(CRP)、リンパ球数なども関連知識として重要です。