関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で正しいのはどれか。2つ選べ。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準)で、図の基本軸・移動軸・測定肢位が規定どおりなのは、3(手屈曲)と4(股外転)です(公式正答3・4)。1(肩甲帯屈曲)、2(肩外旋)、5(足底屈)は、基本軸や移動軸のとり方または測定肢位が規定と異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. 肩甲帯屈曲の測定として、図の基本軸・移動軸のとり方が規定と異なります。正しくは:この図は頸部の回旋可動域を評価するものであり、CATの項目ではない。選びやすい理由:一見、顔の向きを変える動作に見えるため、注意の方向性と混同しやすいかもしれない。混同注意:注意機能検査と関節可動域測定
- 2. 肩外旋の測定として、図の測定肢位または軸のとり方が規定と異なります。正しくは:この図は肩関節の外旋可動域を評価するものであり、CATの項目ではない。選びやすい理由:イラストに「肩外旋」と明確に記載されているが、CATの構成要素を知らないと選んでしまう可能性がある。混同注意:注意機能検査と関節可動域測定
- 3. 正解。手(手関節)屈曲の測定として、図の基本軸・移動軸のとり方は規定どおりです。
- 4. 正解。股外転の測定として、図の基本軸・移動軸のとり方は規定どおりです。
- 5. 足底屈の測定として、図の基本軸・移動軸のとり方が規定と異なります。正しくは:この図は足関節の背屈可動域を評価するものであり、CATの項目ではない。選びやすい理由:一見すると、何かを操作しているように見えるため、細かい運動を伴う注意課題と誤解される可能性がある。混同注意:注意機能検査と関節可動域測定
国試ポイント
CAT(Clinical Assessment for Attention)の各検査項目が、どの注意機能や認知機能(特に半側空間無視)を評価しているかを理解すること。
混同注意
CATは主に注意機能と半側空間無視を評価するスケールであり、失語症の評価(WABなど)や高次脳機能全般の評価(MMSEなど)とは区別される。
次に同じ論点が出たら
CATの各検査項目名とその図示された動作がどの認知機能を評価しているかを問われた際、正確に結びつけられるか。
関連知識
CATの他にも注意機能や高次脳機能を評価する検査として、Trail Making Test(TMT)、標準失語症検査(SLTA)、MMSE、HDS-Rなどがある。それぞれの検査が評価する具体的な機能と、適応疾患を合わせて学習することが重要である。