介護保険法に規定される特定疾病はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
介護保険法に規定される特定疾病は、加齢に伴って罹患する可能性が高まり、心身の機能が低下し、要介護状態となる原因となる疾患群です。その中で「脊髄小脳変性症」と「閉塞性動脈硬化症」は特定疾病として定められています。他の選択肢は特定疾病には該当しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 間質性肺炎は特定疾病には含まれません。正しくは:間質性肺炎は特定の感染症や膠原病に関連して発症することがありますが、介護保険法上の特定疾病のリストにはありません。選びやすい理由:呼吸器系の疾患であり、高齢者に多く見られるため、特定疾病に該当しそうだと誤解される可能性があります。混同注意:特定疾患(難病法)と特定疾病(介護保険法)の混同。
- 2. 拡張型心筋症は特定疾病には含まれません。正しくは:拡張型心筋症は心臓の重篤な疾患ですが、介護保険法上の特定疾病のリストにはありません。選びやすい理由:心臓病は高齢者に多く、重症化すると介護が必要になるケースが多いため、特定疾病であると誤解されやすいです。混同注意:特定疾患(難病法)と特定疾病(介護保険法)の混同。
- 3. 正解。脊髄小脳変性症は、厚生労働大臣が定める特定疾病の一つであり、進行性の神経変性疾患として介護保険の対象となります。
- 4. 変形性肘関節症は特定疾病には含まれません。正しくは:変形性肘関節症は変形性関節症の一種ですが、介護保険法上の特定疾病として指定されているのは変形性関節症の中でも特に股関節または膝関節に限定されます。肘関節は含まれません。選びやすい理由:変形性関節症は高齢者に多く、介護が必要になる場合もあるため、特定疾病であると誤解されやすいです。また、「変形性関節症」という大枠で捉えてしまうと、指定されている関節の種類を見落としがちです。混同注意:変形性関節症(両股関節または両膝関節に著しい変形を伴うもの)は特定疾病ですが、肘関節は対象外であること。
- 5. 正解。閉塞性動脈硬化症は、厚生労働大臣が定める特定疾病の一つであり、血行障害により介護が必要となる可能性があるため介護保険の対象となります。
国試ポイント
介護保険制度における特定疾病の知識を問う問題です。2つ選択させる形式で、正確な知識が求められます。特に、類似の疾患や高齢者に多い疾患と混同させやすい選択肢が用意される傾向にあります。
混同注意
特定疾病(介護保険法)と特定疾患(難病法)の混同。また、特定疾病として指定されている疾患の中でも、具体的な部位や症状の限定を見落とすこと(例:変形性関節症の対象関節)。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、特定疾病の正確なリストと各疾病の概要、そしてなぜそれらが特定疾病に指定されているのかという背景知識が問われる可能性があります。
関連知識
介護保険法における被保険者区分(第1号被保険者、第2号被保険者)、要介護認定のプロセス、特定疾病の一覧(16疾病)。