心房細動に対する治療として誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ニトログリセリンは血管拡張作用を持ち、主に狭心症や心筋梗塞時の胸痛緩和に用いられる薬剤です。心房細動の直接的な治療、つまり心拍数やリズムのコントロール、血栓予防といった目的では使用されません。他の選択肢はいずれも心房細動に対する確立された治療法です。
選択肢ごとの解説
- 1. β遮断薬は心拍数を調整し、心房細動による頻脈を抑える目的で用いられるため、心房細動の治療法として適切です。正しくは:β遮断薬は心房細動における心拍数コントロールに有効な治療法の一つである。選びやすい理由:薬物治療の一部であるため、正しい選択肢に見えるかもしれない。混同注意:他の心疾患薬と混同する可能性。
- 2. 心房細動は脳梗塞のリスクを高めるため、血栓形成を予防する目的で抗凝固薬の投与は重要な治療法の一つです。正しくは:心房細動では血栓予防のため抗凝固薬が必須の治療法である。選びやすい理由:薬物治療の一部であるため、正しい選択肢に見えるかもしれない。混同注意:脳梗塞予防の重要性を見落とす可能性。
- 3. 電気的除細動は、心房細動を正常な洞調律に戻すための確立された治療法の一つです。正しくは:電気的除細動は、心房細動の調律コントロールにおいて有効な手段である。選びやすい理由:物理的な処置であるため、一見すると治療法ではないように見えるかもしれないが、非常に一般的な治療法である。混同注意:薬物治療以外の介入法と混同する可能性。
- 4. カテーテルアブレーションは、心房細動の原因となる異常な電気信号の発生源を焼灼することで、心房細動を根治的に治療する目的で行われる治療法です。正しくは:カテーテルアブレーションは、心房細動の根治を目指す治療法の一つである。選びやすい理由:比較的新しい治療法であるため、知らないと誤りと判断するかもしれないが、心房細動の重要な治療法である。混同注意:非薬物療法や外科的治療と混同する可能性。
- 5. 正解。ニトログリセリンは主に狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患による胸痛の緩和に用いられる薬剤であり、心房細動を直接治療する目的では使用されません。心房細動の治療として適切ではありません。正しくは:ニトログリセリンは心房細動の直接的な治療には用いられない。選びやすい理由:心臓病の薬として一般的なため、心房細動にも有効だと誤解しやすい。混同注意:他の心臓疾患の治療薬と混同しやすい。特に狭心症・心筋梗塞治療薬と誤認しやすい。
国試ポイント
心房細動の主要な治療法と、他の循環器疾患で用いられる薬剤との区別が問われています。各薬剤や治療法の適応疾患を正確に理解しているかが鍵となります。
混同注意
心房細動と狭心症・心筋梗塞など、異なる心疾患に対する治療薬の区別。特に、心臓に作用する薬剤は多いため、それぞれの適応を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、心房細動以外の不整脈(例:心室細動、上室性頻拍)や、他の心疾患(例:心不全、高血圧)に対する治療法との比較で問われる可能性が高いです。各治療法がどの病態に有効であるかを細かく確認しましょう。
関連知識
心房細動の治療ガイドライン、抗不整脈薬の種類とその作用機序、抗凝固薬の種類(ワルファリン、DOACなど)とその適応、電気的除細動の適応と禁忌、カテーテルアブレーションの手順と効果。ニトログリセリンの薬理作用と主な適応疾患。