リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく、積極的なリハビリテーションを実施しない場合はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006では、安静時脈拍120回/分以上がリハビリテーション中止・延期の目安とされています。したがって、安静時脈拍130回/分はこの基準を超えており、積極的なリハビリテーションを実施すべきではない状態です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006では、安静時脈拍が120回/分以上はリハビリテーションを中止または延期する目安とされています。130回/分はこの基準を超えており、積極的なリハビリテーションは実施しないべき状態です。
- 2. ガイドラインでは、発熱の基準として38℃以上をリハビリテーション中止・延期の目安としています。37.5℃は微熱ではあるものの、直ちにリハビリテーションを中止する基準には該当しません。正しくは:積極的なリハビリテーションを実施しないのは、安静時体温が38℃以上の場合です。選びやすい理由:37.5℃は平熱よりも高いため、体調不良のサインと捉え、リハビリを中止すべきと判断しやすいかもしれません。混同注意:微熱と発熱の明確な基準を混同する可能性があります。
- 3. ガイドラインでは、酸素飽和度が90%未満の場合にリハビリテーションの中止または延期を検討するとされています。92%は基準値よりは低いものの、直ちに中止するレベルではありません。正しくは:積極的なリハビリテーションを実施しないのは、安静時酸素飽和度が90%未満の場合です。選びやすい理由:90%台前半の酸素飽和度は低めであるため、危険と判断しやすいかもしれません。混同注意:酸素飽和度の正常範囲と、リハビリテーション中止基準のしきい値を混同する可能性があります。
- 4. ガイドラインでは、収縮期血圧が180mmHg以上または90mmHg未満をリハビリテーション中止・延期の目安としています。160mmHgはやや高めですが、中止基準には達していません。正しくは:積極的なリハビリテーションを実施しないのは、安静時収縮期血圧が180mmHg以上、または90mmHg未満の場合です。選びやすい理由:高血圧の一般的な基準に近い値であるため、リハビリを控えるべきだと考えやすいかもしれません。混同注意:高血圧の診断基準と、リハビリテーション中止基準の数値が異なることを混同する可能性があります。
- 5. ガイドラインでは、拡張期血圧が110mmHg以上または50mmHg未満をリハビリテーション中止・延期の目安としています。100mmHgはやや高めですが、中止基準には達していません。正しくは:積極的なリハビリテーションを実施しないのは、安静時拡張期血圧が110mmHg以上、または50mmHg未満の場合です。選びやすい理由:拡張期血圧も高血圧の基準とされ、100mmHgは高めの値であるため、中止すべきと判断しやすいかもしれません。混同注意:拡張期血圧の異常値と、リハビリテーション中止基準のしきい値を混同する可能性があります。
国試ポイント
リハビリテーション医療における安全管理ガイドラインに定められている、リハビリテーション実施の可否を判断する際の具体的なバイタルサインの基準値を正確に理解しているかが問われます。特に、各バイタルサインの異常値がどの程度で中止・延期となるかを暗記している必要があります。
混同注意
各バイタルサインの異常値の程度(例:収縮期血圧160mmHgは中止ではないが、180mmHgは中止)や、一般的な疾患の診断基準(例:高血圧)とリハビリテーション中止基準の数値が異なる点を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、他のバイタルサイン(呼吸数、意識レベル、症状など)や、疾患別の禁忌・注意事項に関する基準値も確認することが重要です。
関連知識
リハビリテーション実施時の安全管理に関する知識、特にバイタルサインのモニタリングとその判断基準、禁忌・中止基準。日本リハビリテーション医学会による「リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006」の主要な内容。