呼びかけると開眼し、発語はあるが不適当である。運動の指示に応じた動きは見られず、逃避反応がある。この時のGCS〈Glasgow Coma Scale〉はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
GCSの評価基準に基づき、設問の記述を当てはめると以下のようになる。 ・開眼反応 (E):呼びかけると開眼 → E3 ・言語反応 (V):発語はあるが不適当 → V3 ・運動反応 (M):運動の指示に応じた動きは見られず、逃避反応がある → M4 したがって、E3V3M4が正しい。
選択肢ごとの解説
- 1. V3(不適当な発語)は正しいが、E4(自発的開眼)ではなくE3(呼びかけで開眼)が適切。また、M4(刺激で逃避反応)は正しいが、指示に応じないためM5(指示に従う)ではない。正しくは:E3V3M4が正しい。選びやすい理由:E4は一見正しく見えるが、自発的開眼ではなく声かけによる開眼なのでE3が正確。混同注意:Eの評価基準(自発開眼と呼びかけ開眼)を混同しやすい。
- 2. V4(混乱した会話)ではなくV3(不適当な発語)が正しい。M5(指示に従う)ではなくM4(刺激で逃避反応)が正しい。E4(自発的開眼)ではなくE3(呼びかけで開眼)が適切。正しくは:E3V3M4が正しい。選びやすい理由:部分的に合致する評価項目があるように見えて選択してしまう可能性がある。混同注意:V(言語反応)とM(運動反応)の評価基準を全体的に混同している。
- 3. 正解。E3:声かけで開眼。V3:不適当な発語。M4:疼痛刺激に対し逃避反応。これらはすべて設問の記述と一致しているため、この組み合わせが正しい。
- 4. V4(混乱した会話)ではなくV3(不適当な発語)が正しい。M3(異常な屈曲反応)ではなくM4(刺激で逃避反応)が正しい。E3(呼びかけで開眼)は正しい。正しくは:E3V3M4が正しい。選びやすい理由:E3が合っているため、他の項目も近いのではないかと誤解する可能性がある。混同注意:V(言語反応)とM(運動反応)の細かな評価基準を混同しやすい。
- 5. V5(見当識のある会話)ではなくV3(不適当な発語)が正しい。M5(指示に従う)ではなくM4(刺激で逃避反応)が正しい。E3(呼びかけで開眼)は正しい。正しくは:E3V3M4が正しい。選びやすい理由:E3が合っているため、全体的に高評価の選択肢に見えて選びやすいかもしれない。混同注意:V(言語反応)とM(運動反応)の評価基準を大きく間違えている。
国試ポイント
GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)の各項目(開眼反応、言語反応、運動反応)における具体的な状況とそれに対応する点数を正確に理解しているかが問われる。特に、各項目の細かな段階(例:自発開眼と呼びかけ開眼、不適当な発語と混乱した会話、逃避反応と異常屈曲反応)を区別できるかが重要。
混同注意
GCSの各項目の点数付けは非常に紛らわしく、特にE(開眼反応)とV(言語反応)の間の違い、M(運動反応)の逃避反応と異常屈曲反応の区別は間違いやすい。それぞれの評価基準の定義を正確に覚える必要がある。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、GCSのE、V、Mそれぞれの評価基準を点数と紐付けて完全に暗記できているかを確認する。特に、具体的な症状がどの点数に該当するかを瞬時に判断できる訓練が必要。
関連知識
JCS(ジャパン・コーマ・スケール)との違い、各スケールの目的と適用場面。GCSは国際的に広く用いられ、外傷性脳損傷や意識障害の重症度評価に有用である。