糖尿病の三大合併症による症状はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
糖尿病の三大合併症は「しめじ」と覚えられ、網膜症、腎症、神経障害を指します。このうち糖尿病性網膜症が進行すると、視力障害や最終的に失明に至るリスクがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. う歯(虫歯)は、糖尿病の直接的な三大合併症に含まれません。糖尿病患者は口腔内合併症(歯周病など)のリスクは高いですが、う歯自体は三大合併症とは異なる分類です。正しくは:糖尿病の三大合併症には、網膜症、腎症、神経障害が含まれます。選びやすい理由:糖尿病患者は口腔内の健康問題が起こりやすいとされており、その文脈で誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:糖尿病による口腔合併症(歯周病など)と三大合併症を混同しやすいです。
- 2. 血尿は腎疾患の症状の一つではありますが、糖尿病性腎症の初期症状として特徴的なのはタンパク尿です。血尿は腎がんや尿路結石など他の疾患でより典型的であり、糖尿病の三大合併症の直接的な症状としては適切ではありません。正しくは:糖尿病性腎症の主な症状はタンパク尿、浮腫、腎機能低下です。選びやすい理由:糖尿病性腎症が腎臓の合併症であることから、腎臓に関連する症状として血尿を連想しやすいかもしれません。混同注意:糖尿病性腎症と他の腎疾患の症状を混同しやすいです。
- 3. 昏睡は糖尿病の急性合併症(高血糖性昏睡、低血糖性昏睡)で起こり得る症状ですが、「三大合併症」は慢性合併症である糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害を指します。昏睡はこれら三大合併症の直接的な症状ではありません。正しくは:三大合併症は、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害です。選びやすい理由:糖尿病が重症化すると昏睡状態になることがあるため、糖尿病と関連が深いと感じて選びやすいです。しかし、問われているのは「三大合併症」による症状です。混同注意:糖尿病の慢性合併症(三大合併症)と急性合併症(ケトアシドーシス、高浸透圧性非ケトン性昏睡、低血糖)を混同しやすいです。
- 4. 正解。糖尿病の三大合併症の一つである糖尿病性網膜症が進行すると、網膜の血管が損傷し、最終的に重度の視力低下や失明に至ることがあります。これは三大合併症による典型的な症状です。
- 5. 吐血は上部消化管からの出血を示す症状であり、胃潰瘍や食道静脈瘤破裂などで見られます。糖尿病の三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)とは直接的な関連がありません。正しくは:吐血は糖尿病の三大合併症の症状ではありません。選びやすい理由:糖尿病の患者は消化器系の合併症(糖尿病性胃不全麻痺など)を起こすことがありますが、吐血は直接的な三大合併症の症状ではありません。混同注意:糖尿病性神経障害による消化器症状(下痢、便秘など)と吐血を混同しやすいです。
国試ポイント
糖尿病の三大合併症(網膜症、腎症、神経障害)とその典型的な症状、そして急性合併症との区別を問う問題です。各合併症がどの臓器に影響し、どのような具体的な症状を引き起こすかを正確に理解しているかが重要です。
混同注意
糖尿病の急性合併症(高血糖性昏睡、低血糖)や、三大合併症以外の慢性合併症(動脈硬化、歯周病など)と混同しやすい点に注意が必要です。特に「昏睡」は糖尿病と関連が深いものの、三大合併症の直接的な症状ではないという点がひっかけになりやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、三大合併症のそれぞれの具体的な症状(例:神経障害によるしびれや足の壊疽、腎症によるタンパク尿)を問う問題や、急性合併症と慢性合併症の区別を問う問題が出ると考えられます。
関連知識
三大合併症以外の糖尿病の合併症(大血管合併症、感染症、歯周病、骨粗鬆症など)、糖尿病の検査値(HbA1c、血糖値)、糖尿病の治療(食事療法、運動療法、薬物療法)。