筋電義手で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
筋電義手は、残存筋の筋電位を感知してモーターを動かすため、能動義手(体動義手)と比較して、より強い把持力を発揮することができます。これは、内蔵されたモーターとバッテリーによるもので、重い物を持つなどの作業において大きな利点となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 小児の義手として、筋電義手は積極的に用いられます。特に両側性の先天性上肢欠損の場合に有効とされています。正しくは:小児期にも適用されます。選びやすい理由:精密な操作や管理が必要なため、大人のみと誤解する可能性があります。混同注意:筋電義手の高価さや複雑さから、小児には不向きだと誤解する場合がありますが、早期導入が発達を促す点で重要です。
- 2. 筋電義手にも、日常動作を補助するための様々なタイプの作業用ハンド(フック、工具ホルダーなど)が存在し、患者のニーズに応じて交換可能です。正しくは:作業用ハンドも存在します。選びやすい理由:美容ハンドや能動義手のフックと比べて、筋電義手には専用の作業用ハンドがないと誤解する可能性があります。混同注意:能動義手のフックと筋電義手のハンドを混同するかもしれません。筋電義手も多様なアタッチメントを持てます。
- 3. 正解。筋電義手はモーターを内蔵しており、バッテリー駆動によって能動義手よりも強い把持力を発揮できます。これにより、より重い物や抵抗のある物を掴むことが可能です。選びやすい理由:能動義手の操作性や軽量性もメリットであるため、把持力のみで優劣を判断することに迷うかもしれません。
- 4. 筋電義手は、残存する筋肉の活動電位をセンサーで検出し、モーターを制御するため、能動義手のような身体の動きを伝達するハーネスは原則として不要です。ただし、義手の懸垂のためにハーネスを使用する場合もあります。正しくは:前腕義手の場合、ハーネスは原則として不要です。選びやすい理由:能動義手との混同から、全ての義手にハーネスが必要だと誤解しやすいです。混同注意:能動義手(体動義手)の操作機構と混同しやすいです。筋電義手のハーネスは懸垂目的の場合のみです。
- 5. 上肢切断において、切断レベルが末梢(前腕)である方が、より残存機能が多く、筋電義手の適応となる症例は前腕義手の方が多いです。上腕切断になると、残存筋が少なく、筋電位の検出が難しくなる場合があります。正しくは:前腕義手よりも上腕義手の症例数が少ないです。選びやすい理由:義手全般の症例数と混同し、切断レベルが上位の方が重症であるため症例が多いと誤解する可能性があります。混同注意:義手全体の症例数や切断レベルの頻度と混同しやすいですが、筋電義手の適応としては前腕切断の方が有利です。
国試ポイント
筋電義手の特徴と能動義手(体動義手)との違いを理解しているかが問われています。特に、小児への適応、作業用ハンドの有無、把持力、ハーネスの必要性、適応部位の頻度といった基本的な知識が重要です。
混同注意
筋電義手と能動義手(体動義手)の機能、操作方法、適応の主な違い。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、筋電義手の最新技術(多指ハンド、触覚フィードバックなど)や、各義手の具体的な適応基準、作業療法士が関わる義手訓練の内容などが問われる可能性があります。
関連知識
義手の種類(装飾義手、能動義手、筋電義手、ハイブリッド義手など)、それぞれの特徴、適応、メリット・デメリット。特に、筋電義手における筋電位の検出原理、電極の配置、多指ハンドの技術進歩など。