スワンネック変形で過伸展となるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
スワンネック変形は、手指の近位指節間関節(PIP関節)が過伸展し、遠位指節間関節(DIP関節)が屈曲位を呈する特徴的な変形です。中手指節間関節(MCP関節)は軽度屈曲または正常位を保つことが多いです。この変形は、白鳥の首のように見えることから名付けられました。主に、関節リウマチや神経麻痺、腱の不均衡などが原因で生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. スワンネック変形では、遠位指節間関節は過伸展ではなく屈曲位を呈します。正しくは:スワンネック変形では遠位指節間関節は屈曲します。選びやすい理由:手指の変形に関連する関節であるため、選択肢として考慮されやすいかもしれません。混同注意:ブトンニエール変形と混同しやすいかもしれません。ブトンニエール変形ではDIP関節は過伸展ですが、スワンネック変形とは逆の病態です。
- 2. 遠位橈尺関節は手関節の一部であり、スワンネック変形の主要な症状である指節間関節の変形とは直接関係ありません。正しくは:スワンネック変形は主に指の関節に生じる変形であり、遠位橈尺関節は関与しません。選びやすい理由:手関節の近くにある関節であるため、漠然と関連があると感じるかもしれません。混同注意:手関節周囲の疾患全般と混同しやすいですが、スワンネック変形は指の特定の病態です。
- 3. 正解。スワンネック変形は、近位指節間関節の過伸展と、遠位指節間関節の屈曲を特徴とする手指の変形です。白鳥の首のようなS字型の外観を呈します。
- 4. 手根中手関節は手のひらの付け根部分の関節であり、スワンネック変形の主要な特徴である指節間関節の過伸展とは直接関連しません。正しくは:スワンネック変形は主に指の関節に生じる変形であり、手根中手関節は直接関与しません。選びやすい理由:手全体の変形として広範囲なイメージを持つと、手の付け根の関節も対象となりうると考えるかもしれません。混同注意:母指CM関節症など、他の手関節疾患と混同する可能性があります。
- 5. スワンネック変形では、中手指節間関節はしばしば軽度屈曲位を呈するか、または比較的正常な位置に保たれます。過伸展は近位指節間関節で起こります。正しくは:スワンネック変形における中手指節間関節は、過伸展ではなく屈曲位をとることがあります。選びやすい理由:指の変形であるため、MCP関節も影響を受けると考えるのは自然です。特に慢性関節リウマチなどの基礎疾患ではMCP関節の変形もよく見られます。混同注意:尺側偏位など、他のリウマチ性疾患によるMCP関節の変形と混同しやすいです。
国試ポイント
スワンネック変形やブトンニエール変形などの手指の代表的な変形について、どの関節がどのように変形するか(過伸展か屈曲か)を正確に理解しているかを問う問題です。原因疾患や病態と合わせて覚える必要があります。
混同注意
ブトンニエール変形(ボタン穴変形)と混同しやすいです。ブトンニエール変形ではPIP関節が屈曲し、DIP関節が過伸展します。スワンネック変形とはPIP関節とDIP関節の変形方向が逆になります。また、槌指(マレット指)もDIP関節の変形ですが、過伸展ではなく屈曲位固定となります。
次に同じ論点が出たら
次回この論点が問われた際には、スワンネック変形とブトンニエール変形それぞれの特徴的な関節変形(どの関節が過伸展・屈曲するか)を正確に区別できるかがポイントになります。また、それぞれの変形における主な原因疾患や、それによって引き起こされる機能障害についても確認しましょう。
関連知識
スワンネック変形の原因疾患としては、関節リウマチ、末梢神経損傷、脳性麻痺、腱断裂、靭帯弛緩などがあります。PIP関節の過伸展は、DIP関節の屈曲を伴うことで機能障害を引き起こします。治療には、装具療法や手術療法が検討されます。