原発性骨粗鬆症の診断基準に含まれる脆弱性骨折の部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
原発性骨粗鬆症の診断基準における脆弱性骨折の主要部位は、日本骨代謝学会などのガイドラインで明確に定められています。具体的には、椎体(脊椎)、大腿骨近位部、橈骨遠位部が特に重要視され、これらの部位の骨折がある場合は、骨密度(YAM値)によらず骨粗鬆症と診断される場合があります。選択肢1の「椎体(脊椎)の骨折」は、この主要部位に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。原発性骨粗鬆症の診断基準では、脆弱性骨折の主要な部位として椎体(脊椎)、大腿骨近位部、橈骨遠位部が挙げられ、特に椎体骨折は骨粗鬆症の診断において非常に重要な項目の一つとされています。
- 2. 上腕骨遠位部骨折は高齢者で起こりうる骨折ですが、原発性骨粗鬆症の診断基準において特に主要な脆弱性骨折部位としては明確に挙げられていません。正しくは:原発性骨粗鬆症の診断基準で重視される脆弱性骨折の主要部位は、椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位部などです。選びやすい理由:高齢者での転倒による一般的な骨折部位としてイメージされやすいため、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:転倒による一般的な骨折部位と、骨粗鬆症の診断基準で特に重視される脆弱性骨折部位との区別が曖昧な場合、混同しやすいです。
- 3. 橈骨の骨折は骨粗鬆症と関連しますが、診断基準で主要な脆弱性骨折として挙げられるのは橈骨遠位部です。橈骨近位部は一般的ではありません。正しくは:原発性骨粗鬆症の診断基準で重視される脆弱性骨折の主要部位は、椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位部などです。選びやすい理由:橈骨骨折自体は骨粗鬆症との関連が深いため、部位を正確に覚えていないと選択してしまいがちです。混同注意:橈骨遠位部骨折(コーレス骨折など)と、橈骨近位部骨折の区別がついていない場合、混同する可能性があります。
- 4. 大腿骨の骨折は骨粗鬆症と関連しますが、診断基準で主要な脆弱性骨折として挙げられるのは大腿骨近位部(大腿骨頚部や転子部)です。大腿骨遠位部は一般的ではありません。正しくは:原発性骨粗鬆症の診断基準で重視される脆弱性骨折の主要部位は、椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位部などです。選びやすい理由:大腿骨骨折は骨粗鬆症の重篤な合併症として認識されているため、部位を正確に覚えていないと選択してしまいがちです。混同注意:大腿骨近位部骨折(頚部骨折、転子部骨折)と、大腿骨遠位部骨折の区別が曖昧な場合、混同しやすいです。
- 5. 距骨骨折は高エネルギー外傷によって発生することが多く、原発性骨粗鬆症による脆弱性骨折として診断基準に含められることはありません。正しくは:原発性骨粗鬆症の診断基準で重視される脆弱性骨折の主要部位は、椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位部などです。選びやすい理由:足部にも骨折は起こるため、骨粗鬆症で発生する可能性もあると考えてしまうかもしれませんが、診断基準には含まれません。混同注意:高エネルギー外傷による骨折部位と、軽微な外力で発生する脆弱性骨折の部位の区別がついていない場合、混同する可能性があります。
国試ポイント
原発性骨粗鬆症の診断基準、特に脆弱性骨折の定義と主要な発生部位に関する基本的な知識が問われています。診断基準で具体的に挙げられている部位を正確に記憶しているかがポイントです。単に高齢者に起こりやすい骨折部位を羅列するのではなく、診断基準に明記されている部位に絞って知識を整理しておく必要があります。
混同注意
高齢者で転倒により発生しやすい一般的な骨折部位(例:上腕骨遠位部、下腿骨など)と、骨粗鬆症の『診断基準』として特定されている脆弱性骨折の主要部位(椎体、大腿骨近位部、橈骨遠位部)の混同。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、診断基準における脆弱性骨折の他の主要部位(大腿骨近位部、橈骨遠位部)が正答となる問題や、脆弱性骨折の定義(軽微な外力)に関する問題、あるいは骨密度と脆弱性骨折の組み合わせによる診断フローに関する問題が出題される可能性があります。また、二次性骨粗鬆症の原因に関する知識も問われるかもしれません。
関連知識
骨粗鬆症の診断基準(日本骨代謝学会)を理解しておくことが重要です。特に、骨密度(DXA法によるYAM値)と、脆弱性骨折の有無の組み合わせによる診断フローを把握しておく必要があります。脆弱性骨折とは、立った高さからの転倒など、軽微な外力によって発生する骨折を指します。