ICFの分類で環境因子に含まれるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ICF(国際生活機能分類)において、環境因子は、人々の生活機能に影響を与える物理的、社会的、態度的な環境を指します。選択肢4の「制度」は、社会の構造や仕組み(法律、組織、サービス、規則など)を構成するものであり、ICFの環境因子に含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 「移動」は、ICFの「活動」に分類されます。活動とは、個人が遂行する課題や行為を指します。正しくは:移動は活動に分類される。選びやすい理由:生活機能に関連する用語であるため、ICFのいずれかの分類に含まれることは理解できるが、具体的な分類が曖昧な場合に選択しやすいです。混同注意:参加や心身機能・身体構造
- 2. 「疾患」は、ICFにおいて「健康状態」の一部であり、分類そのものではありません。ICFは、疾患を直接分類するものではなく、疾患が引き起こす生活機能の変化を記述します。正しくは:疾患は健康状態であり、ICFの分類ではない。選びやすい理由:医療系の国家試験では疾患に関する知識が中心であるため、疾患が何らかの主要な分類に含まれると誤解しやすいです。混同注意:心身機能・身体構造
- 3. 「職業」は、ICFの「参加」に分類されることが多いです。参加とは、生活・人生場面への関わりを指し、職業はその代表的な例です。正しくは:職業は参加に分類される。選びやすい理由:職業は外部的な要素(仕事内容、職場環境など)も含むため、環境因子と混同しやすいですが、あくまで個人の社会への関わりという側面が強いです。混同注意:環境因子、活動
- 4. 正解。「制度」は、社会の構造や仕組み、サービスなどを指し、ICFの「環境因子」に含まれます。環境因子は、人々の生活機能に影響を与える物理的、社会的、態度的な環境です。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、ICFの定義を正確に理解していれば選択しやすいです。混同注意:個人因子
- 5. 「既往歴」は、個人の健康状態や特性を示す情報であり、ICFの「個人因子」に分類されます。個人因子は、個人が持つ生活背景や特性を指します。正しくは:既往歴は個人因子に分類される。選びやすい理由:医療情報として重要であるため、何らかの分類に含まれると考えるが、環境因子と個人因子の区別が曖昧な場合に誤って環境因子と判断しやすいです。混同注意:環境因子、健康状態
国試ポイント
ICFの分類(心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)の具体的な内容と例を正確に覚えることが重要です。特に環境因子と個人因子の区別が頻出です。
混同注意
環境因子と個人因子は混同しやすいです。環境因子は「外的な要因」であるのに対し、個人因子は「内的な要因」であると区別して覚えます。
次に同じ論点が出たら
ICFの分類に関する問題が出た際は、提示された項目が「外部環境か(環境因子)」「個人の特性か(個人因子)」「身体の機能や構造か(心身機能・身体構造)」「具体的な動作か(活動)」「生活・社会への関わりか(参加)」のいずれに該当するかを判断します。
関連知識
ICFの5つの構成要素(心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)と、それぞれを修飾する「生活機能障害」「健康状態」の関係性を理解しておく必要があります。特に「活動」と「参加」の違いも頻出です。