ICFの概念モデル(生物心理社会モデル)に含まれる構成要素はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ICFの生物心理社会モデルは、健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子という6つの主要な構成要素から成り立っています。「環境因子」はその明確な構成要素の一つです。他の選択肢は、ICFの枠組み内で言及されるものの、主要な構成要素そのものとは異なるか、より一般的な表現に過ぎません。
選択肢ごとの解説
- 1. ICFの主要な構成要素として「医療依存」は直接含まれません。これは特定の健康状態の結果として生じる状況であり、ICFが分類する要素そのものではありません。正しくは:「健康状態」や、その結果としての「活動制限」や「参加制約」がICFの構成要素として挙げられます。選びやすい理由:健康に関連する用語であるため、ICFとの関連性を感じて選んでしまう可能性があります。混同注意:ICFの「健康状態」や「活動・参加」といった概念と混同しやすいかもしれません。
- 2. 正解。国際生活機能分類(ICF)の生物心理社会モデルは、「健康状態」「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」の6つの主要な構成要素から成り立っています。「環境因子」はその重要な一つです。
- 3. 「性格因子」はICFの構成要素である「個人因子」の一部ではありますが、「個人因子」そのものが主要な構成要素です。ICFのレベルでは「個人因子」として包括的に扱われます。正しくは:「個人因子」であればICFの主要な構成要素として適切です。選びやすい理由:「個人因子」と関連が深いため、ICFの枠組みに近いと感じて選びやすいでしょう。混同注意:「個人因子」と「性格因子」の包含関係や、ICFにおける構成要素の分類レベルを混同しやすいです。
- 4. ICFでは「心身機能・身体構造の障害」「活動制限」「参加制約」といった具体的な用語が用いられます。「能力低下」という表現はこれらを包括する一般的な意味合いですが、ICFの構成要素としてはより具体的な用語が用いられます。正しくは:「心身機能・身体構造」や「活動(活動制限)」といった用語であれば、ICFの構成要素に該当します。選びやすい理由:リハビリテーション分野で広く使われる言葉であり、ICFと関連が深いと感じやすいため、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:ICFにおける「心身機能・身体構造の障害」や「活動制限」といった専門用語と、一般的な表現である「能力低下」との対応関係を混同しやすいです。
- 5. 「社会的不利」はICFの「参加(参加制約)」という構成要素に密接に関連する概念ですが、ICFの主要な構成要素そのものとしては「参加」が挙げられます。「社会的不利」はその結果や状態を表すものと考えられます。正しくは:「参加(参加制約)」であればICFの主要な構成要素として適切です。選びやすい理由:「生物心理社会モデル」という言葉から、社会的な側面を強調する言葉として選びやすい可能性があります。混同注意:ICFにおける「参加」という構成要素と、「社会的不利」という社会的な状況を表す言葉との関係性を混同しやすいです。
国試ポイント
ICFの構成要素とその概念モデル(生物心理社会モデル)の理解度が問われています。特に、ICFの主要な分類軸である「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」を正確に把握しているかが重要です。それぞれの要素がどのような意味を持ち、互いにどのように関連しているかを理解している必要があります。
混同注意
「個人因子」と「性格因子」のように、上位概念と下位概念を混同するケース、あるいは「活動制限」「参加制約」といった具体的なICF用語と「能力低下」「社会的不利」といった一般的な用語を混同するケースが考えられます。また、ICFモデルの中心である「健康状態」や「心身機能・身体構造」などとの区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題された場合、ICFの各構成要素の具体的な内容(例:環境因子にはどのようなものが含まれるか)や、構成要素間の相互作用の具体例、ICFとICIDHの違いなどが問われる可能性があります。また、特定の事例に対してICFのどの構成要素が関連するかを判断させる問題も考えられます。
関連知識
ICFの構成要素の定義、各要素間の相互作用(例:環境因子が活動や参加に与える影響)、ネガティブ用語とポジティブ用語の対応(例:障害と機能、活動制限と活動)、ICFが目指すもの(障害のプラス面を捉えるなど)。