Fugl-Meyer Assessmentで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
Fugl-Meyer評価の満点は226点であり、運動機能、バランス、感覚、関節可動域、関節痛の各項目を合計したものです。また、運動機能の評価はブルンストロームの回復段階論を参考にしているため、共通する評価内容が含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. Fugl-Meyer評価の運動機能や感覚などの項目は、通常、0点(実行できない)、1点(部分的に実行できる)、2点(完全に実行できる)の3段階で評価されます。正しくは:採点は3つの段階で実施されます。選びやすい理由:他の評価スケールの中には4段階評価を用いるものがあるため、FMAもそうだと誤解する可能性があります。混同注意:Ashworthスケール(痙縮評価で5段階)や他の機能評価スケールと評価段階数を混同する可能性があります。
- 2. 正解。Fugl-Meyer評価の総得点は、運動機能(上肢66点、下肢34点 = 100点)に加えて、バランス(14点)、感覚(24点)、関節可動域(44点)、関節痛(44点)の合計で226点満点となります。
- 3. Fugl-Meyer評価の感覚項目では、軽触覚(light touch)と位置覚(proprioception)が主に評価され、痛覚は含まれていません。正しくは:感覚の評価項目には軽触覚と位置覚が含まれます。選びやすい理由:一般的な神経学的診察では痛覚も評価項目に含まれるため、FMAでも評価されると誤解しやすいです。混同注意:一般的な神経学的診察の感覚評価項目とFMAの感覚評価項目を混同する可能性があります。
- 4. Fugl-Meyer評価は、運動機能(上肢、下肢)、バランス、感覚、関節可動域、関節痛の複数の評価分野で構成されており、主要な分野だけでも4つ以上あります。正しくは:主要な評価分野は運動機能(上肢・下肢)、バランス、感覚、関節可動域、関節痛など多岐にわたります。選びやすい理由:質問の「項目」という言葉が曖昧で、特定のサブスケールを指すと勘違いする可能性があります。例えば、運動機能、感覚、バランス、関節可動域・痛みの4分野と捉えそうになりますが、実際にはさらに細分化されます。混同注意:他の短縮された評価スケールや、特定の機能領域に特化した評価と混同する可能性があります。
- 5. 正解。Fugl-Meyer評価の運動機能セクションは、脳卒中後の運動機能回復をブルンストロームの回復段階論に基づいて評価する側面が強く、共同運動の有無や分離運動の能力など、ブルンストローム法と多くの評価概念を共有しています。
国試ポイント
Fugl-Meyer評価(FMA)の基本的な構成要素、採点方法、満点、評価対象となる感覚の種類、および他の評価法(特にブルンストローム法)との関連性について正確に理解しているかを問う問題です。各項目の具体的な評価内容まで把握していると、より確実に正答できます。
混同注意
FMAの評価段階数(3段階 vs 4段階)、感覚評価の具体的な項目(痛覚 vs 軽触覚・位置覚)、評価分野の数(4つ vs 多数)、そして他の評価スケール(Ashworthスケール、簡略的な機能評価など)との区別が混乱しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
FMAの各サブスケールの具体的な内容(特に運動機能の上肢・下肢の項目分けや各項目で何が評価されるか)、点数配分、およびFMAの結果が臨床的な介入方針決定にどのように影響するかを理解できているかを確認してください。
関連知識
脳卒中後の運動機能回復段階論(Brunnstrom法)、その他脳卒中リハビリテーションで用いられる代表的な評価スケール(MMT、MAS、BI、MRSなど)、各評価スケールの目的、評価項目、採点方法。