抗体を産生するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
抗体は免疫グロブリンとも呼ばれ、特定の抗原に特異的に結合することで生体を防御するタンパク質です。この抗体を産生するのは、リンパ球の一種であるB細胞が抗原刺激を受けて分化する形質細胞です。形質細胞は、B細胞が成熟し、抗体を大量に分泌する能力を獲得した細胞です。
選択肢ごとの解説
- 1. 赤血球は酸素を運搬する役割を担っており、抗体の産生には関与しません。正しくは:酸素運搬選びやすい理由:血液成分の一つであるため、他の機能を持つと誤解される可能性がある。混同注意:他の血球成分の機能と混同する。
- 2. 好中球は主に細菌などの病原体を貪食し排除する食細胞であり、抗体産生細胞ではありません。正しくは:貪食作用選びやすい理由:免疫系の細胞であるため、抗体産生にも関与すると考えがちである。混同注意:免疫細胞全般の機能と抗体産生の特異的な機能を混同する。
- 3. 好酸球は寄生虫感染やアレルギー反応に関与する免疫細胞ですが、抗体を直接産生することはありません。正しくは:寄生虫感染、アレルギー反応選びやすい理由:他の顆粒球と機能が似ているように感じられ、抗体産生機能を持つと誤解される可能性がある。混同注意:免疫応答全般の役割と抗体産生の役割を混同する。
- 4. 正解。リンパ球の中でもB細胞が形質細胞へと分化し、抗体を産生します。正しくは:B細胞が形質細胞へ分化して抗体を産生選びやすい理由:リンパ球にはT細胞とB細胞があり、T細胞は抗体産生に直接関与しないため、混乱することがある。混同注意:リンパ球全体の機能とB細胞の抗体産生機能を混同する。
- 5. 血小板は血液凝固や止血に関わる細胞断片であり、抗体を産生する機能はありません。正しくは:血液凝固、止血選びやすい理由:血液成分の一つであり、免疫機能の一部と誤解される可能性がある。混同注意:他の血球成分の機能と混同する。
国試ポイント
免疫系の細胞の主要な役割と機能を正確に理解しているかが問われています。特に、どの細胞が抗体産生に直接関与するのかを把握しておくことが重要です。
混同注意
白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球など多くの種類があり、それぞれ異なる役割を担っています。特に食作用を持つ細胞(好中球、単球など)と抗体産生細胞(B細胞由来の形質細胞)の区別が混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
この問題が解ければ、免疫系の基本的な細胞とその機能についての理解度は良好です。次は、それぞれの免疫細胞が関わる疾患や、免疫反応のメカニズムに関するより詳細な知識へと進みましょう。
関連知識
体液性免疫、細胞性免疫、B細胞、T細胞、形質細胞、記憶細胞、免疫グロブリンの種類(IgG, IgM, IgA, IgD, IgE)、抗原提示細胞(APC)