血球とその働きの組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
赤血球は細胞内にヘモグロビンを豊富に含み、酸素と二酸化炭素を全身に運搬する機能を持っています。一方、リンパ球、特にBリンパ球は、抗体産生細胞である形質細胞に分化することで、病原体を特異的に排除する抗体を産生します。
選択肢ごとの解説
- 1. 顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球など)の主な役割は、感染防御や炎症反応への関与であり、止血機能は持ちません。正しくは:顆粒球感染防御選びやすい理由:顆粒球は炎症反応に関わるため、出血時の組織損傷に対する反応と混同して選んでしまう可能性があります。混同注意:血小板や凝固因子が担う止血機能。
- 2. 血小板は血液凝固や止血に関与する細胞成分であり、病原体を直接貪食する機能はありません。病原体の貪食は主にマクロファージや好中球(顆粒球の一種)の働きです。正しくは:血小板止血選びやすい理由:血小板も生体防御の一端を担うため、広い意味での防御機能と捉えてしまう可能性があります。混同注意:マクロファージや好中球の貪食機能。
- 3. 正解。赤血球は、酸素と二酸化炭素の運搬を担うヘモグロビンというタンパク質を細胞内に大量に含み、それを全身に輸送する主要な働きを持っています。これにより、呼吸ガス交換が行われます。
- 4. 単球はマクロファージに分化し、病原体の貪食や抗原提示など、免疫応答の重要な役割を担います。栄養素の運搬は主に血液の液体成分である血漿の役割であり、特定の細胞が専門に行うものではありません。正しくは:単球病原体の貪食または抗原提示選びやすい理由:単球が体内で重要な役割を果たすため、一般的な身体維持機能と結びつけて考えてしまう可能性があります。混同注意:血漿の運搬機能や他の免疫細胞の機能。
- 5. 正解。リンパ球の一種であるBリンパ球は、抗原刺激を受けると形質細胞へと分化し、病原体に対する抗体を産生します。この抗体が液性免疫において重要な役割を果たします。
国試ポイント
血液を構成する主要な細胞成分(赤血球、白血球、血小板)の種類と、それぞれの基本的な生理的機能を正確に理解しているかを問う問題です。特に、白血球については、顆粒球、単球、リンパ球といった分類と、免疫応答におけるそれぞれの具体的な役割を区別できるかが重要となります。
混同注意
白血球の種類(顆粒球、単球、リンパ球)とそれぞれの詳細な機能(貪食、抗体産生、抗原提示など)が混同されやすい点に注意が必要です。また、血小板の止血機能と白血球の免疫機能、血漿の運搬機能も区別して理解することが求められます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、各血球の主要な働きだけでなく、それぞれの細胞がどのような病態と関連しているか(例:貧血と赤血球、感染症と白血球、出血傾向と血小板など)や、細胞ごとの寿命、産生場所といったより詳細な知識も確認しておくと良いでしょう。
関連知識
血液の三大機能(運搬、防御、恒常性維持)、血液の主要成分(血漿、血球)、各血球の形態と特徴、白血球の分化と免疫応答(自然免疫、獲得免疫、液性免疫、細胞性免疫)について基本的な知識が必要です。