QOL評価尺度はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
SF-36は、身体機能、身体的役割、体の痛み、全体的健康感、活力、社会的機能、情緒的役割、精神的健康の8つの下位尺度から構成され、健康関連QOLを総合的に評価する国際的に認知された尺度です。TMTは認知機能検査、Katz Indexは基本的ADL、老研式活動能力指標はIADL・高次生活機能の評価に用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. TMTは、主に注意機能、視覚探索能力、精神運動速度、実行機能を評価するための神経心理学的検査であり、QOLを直接評価するものではありません。正しくは:この選択肢は、認知機能検査の一種です。選びやすい理由:TMTは臨床でよく用いられる評価ツールなので、迷いやすいかもしれません。混同注意:QOL評価尺度と認知機能検査。
- 2. 正解。SF-36は、健康関連QOL(HRQOL)を測定するための国際的に広く使用されている包括的な自己記入式質問票です。身体的機能、精神的健康、社会的機能など、複数の側面からQOLを評価します。混同注意:他の一般的な臨床評価尺度との混同。
- 3. Katz Indexは、食事、更衣、入浴などの基本的な日常生活動作(ADL)の自立度を評価するための尺度です。QOLの側面の一部を反映しますが、QOL全体を直接評価するものではありません。正しくは:この選択肢は、ADL評価尺度の一種です。選びやすい理由:ADLはQOLに大きく影響するため、関連性から選びやすいかもしれません。混同注意:QOL評価尺度とADL評価尺度。
- 4. ESCROW ProfileというQOL評価尺度は一般的ではありません。これは、QOL評価尺度としては知られていない名称です。正しくは:これは、QOL評価尺度として確立されたものではありません。選びやすい理由:聞き慣れない名称であるため、知っている尺度の中にないものとして選択肢に残る可能性があります。混同注意:存在する評価尺度と存在しない評価尺度。
- 5. 老研式活動能力指標は、高齢者の手段的日常生活動作(IADL)や社会的な活動能力を評価するための尺度です。QOLの一側面ではありますが、QOL全体を包括的に評価するものではありません。正しくは:この選択肢は、IADLおよび高次生活機能評価尺度の一種です。選びやすい理由:高齢者の生活能力を評価する点でQOLと関連性が深く、選びやすいかもしれません。混同注意:QOL評価尺度とIADL評価尺度。
国試ポイント
QOL評価尺度に関する基本的な知識が問われています。特定の評価尺度が何を評価するのかを正確に理解しているかが重要です。特に、ADLやIADL評価尺度との違いを区別できる必要があります。
混同注意
QOL評価尺度と、ADL、IADL、認知機能などの特定の機能や能力を評価する尺度を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
QOLに関する問題が出た場合、QOLを評価する目的(疾患特異的QOLか、一般的なQOLか)、評価対象(身体的、精神的、社会的側面など)を考慮し、最も適切な尺度がどれかを判断する必要があります。また、各尺度の特徴や測定項目を正確に把握しておくことが重要です。
関連知識
QOL関連尺度には、他にWHOQOL-26、EuroQol 5D (EQ-5D)、PedsQLなどがあります。また、ADL評価尺度にはFIM、Barthel Indexなど、IADL評価尺度にはLawton & Brody IADL尺度などがあります。