GMFMで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
GMFMは、脳性麻痺児の粗大運動機能に特化した評価尺度であり、その項目は健常な5歳児が通常達成できる運動能力を基準として選定されています。これは、脳性麻痺児の運動能力の到達度を客観的に評価し、治療効果や経時的変化を把握するために重要な特徴です。他の選択肢は、尺度レベル、評価段階数、評価対象範囲、Item Mapの機能に関して誤った記述を含んでいます。
選択肢ごとの解説
- 1. GMFM-88は、粗大運動機能の定量的な変化を評価するために開発されており、測定値は間隔尺度として扱われます。これにより、スコア間の差に意味を持たせ、経時的な変化や介入効果を評価できます。正しくは:GMFM-88は、測定結果を間隔尺度として扱います。選びやすい理由:尺度の種類に関する知識が曖昧だと、名義尺度ではないと分かっても、順序尺度や比率尺度など他の尺度と混同しやすいかもしれません。混同注意:名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度の違い。
- 2. GMFMの各項目は0〜3の4段階で判定します。0〜4の5段階ではありません。正しくは:各項目は4段階の段階評価で判定されます。混同注意:他の評価尺度での段階評価数(例:FIMの7段階など)との混同。
- 3. GMFMは脳性麻痺の粗大運動機能を評価するために開発され、その経時的変化を捉えるのに有効ですが、一般的な発達遅滞の標準的な評価尺度として広く用いられるものではありません。特に標準化の対象は脳性麻痺児です。正しくは:GMFMは脳性麻痺の粗大運動機能に特化した評価尺度であり、その標準化も主に脳性麻痺児に対して行われています。選びやすい理由:脳性麻痺児にも発達遅滞があるため、一般的な発達遅滞にも応用できると誤解しやすいです。特に「発達評価」という言葉に引きずられやすいかもしれません。混同注意:他の発達評価尺度(例:新版K式発達検査、Denver Developmental Screening Testなど)の目的や対象との混同。
- 4. 正解。GMFMの全項目(GMFM-88の88項目、GMFM-66の66項目)は、健常な5歳児が通常達成可能な粗大運動スキルから選ばれています。これは、脳性麻痺児の運動能力の到達目標を設定する上でのベンチマークとなるためです。
- 5. GMFMのItem Mapは、GMFM-66においてRasch分析に基づいて作成され、各項目が持つ難易度と対象者の粗大運動能力レベルとの関係を示すものです。これにより、対象者の運動機能の到達度をより正確に把握できますが、認知機能を評価するものではありません。正しくは:Item Map(項目地図)を活用することで、対象者の粗大運動能力レベルをより詳細に把握できます。選びやすい理由:「Item Map」という専門用語に惑わされ、その機能が粗大運動機能評価を超えて認知機能にまで及ぶと誤解しやすいかもしれません。特にRasch分析という高度な分析手法が使われていることから、様々な情報が得られると安易に考えてしまう可能性があります。混同注意:運動機能評価と認知機能評価の目的や方法論の違い。あるいは、Rasch分析の適用範囲に対する誤解。
国試ポイント
GMFMの基本的な特徴、目的、評価方法、およびその適用範囲について正確な知識が問われています。特に、尺度水準、評価項目、対象年齢、Item Mapの意義は頻出ポイントです。
混同注意
GMFMが他の発達評価尺度(例:新版K式発達検査、Bayley Scales of Infant and Toddler Developmentなど)と混同されやすい。また、GMFMの評価段階数やItem Mapの具体的な機能についても誤解が生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後GMFMに関する問題が出た場合、GMFM-66とGMFM-88の違い、各評価項目の具体的な内容、評価結果の解釈(特にGMFCSとの関連)、および臨床における活用法(治療効果判定、予後予測など)が問われる可能性があります。
関連知識
粗大運動機能の発達段階、脳性麻痺の分類と病態、各種評価尺度の種類(名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度)、Rasch分析の基本概念。