副交感神経線維を含むのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
副交感神経線維を含む脳神経は、動眼神経(III)、顔面神経(VII)、舌咽神経(IX)、迷走神経(X)の4対です。これらは「動顔舌迷(動くと顔面が舌を迷わす)」などと語呂合わせで覚えることが多いです。本問題の選択肢では、動眼神経と迷走神経がこれに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。動眼神経は、眼球運動に関わる運動線維の他に、瞳孔括約筋や毛様体筋を支配する副交感神経線維(エディンガー・ウェストファル核由来)を含みます。これにより、瞳孔の縮小や水晶体の厚み調節(調節機能)を行います。
- 2. 滑車神経は、上斜筋を支配する純粋な運動神経であり、副交感神経線維は含みません。正しくは:滑車神経は純粋な運動神経であり、副交感神経線維は含みません。選びやすい理由:動眼神経と同じく眼球運動に関わるため、迷いやすいかもしれませんが、機能が異なります。混同注意:動眼神経や外転神経といった他の眼球運動神経の機能と混同する可能性があります。
- 3. 内耳神経(聴神経)は、聴覚と平衡感覚に関わる純粋な感覚神経であり、副交感神経線維は含みません。正しくは:内耳神経は純粋な感覚神経であり、副交感神経線維は含みません。選びやすい理由:脳神経の一つであるため、副交感神経を含むかどうかの判断が難しいかもしれませんが、感覚機能に特化しています。混同注意:顔面神経の味覚線維や、舌咽神経の咽頭反射など、他の感覚・混合神経と混同する可能性があります。
- 4. 正解。迷走神経は、胸腹部の多くの内臓(心臓、肺、消化管など)を支配する主要な副交感神経であり、広範囲に副交感神経線維を分布させています。嚥下や発声に関わる運動線維や、内臓からの感覚線維も持ちます。選びやすい理由:内臓の働きを司るという点で、最も副交感神経のイメージが強い神経の一つです。
- 5. 舌下神経は、舌の運動に関わる純粋な運動神経であり、副交感神経線維は含みません。正しくは:舌下神経は純粋な運動神経であり、副交感神経線維は含みません。選びやすい理由:嚥下に関わる神経の一つであるため、副交感神経の関与を想像するかもしれませんが、舌の固有筋の運動に特化しています。混同注意:舌咽神経や顔面神経など、舌や口腔内の機能に関わる他の脳神経と混同する可能性があります。
国試ポイント
脳神経の機能、特に副交感神経線維の有無について問う問題は頻出です。それぞれの脳神経が運動、感覚、副交感神経のどの成分を含むかを正確に理解しているかが試されます。
混同注意
脳神経は12対あり、それぞれが様々な機能を担うため、純粋な運動神経、純粋な感覚神経、混合神経、そして副交感神経を含む神経の区別が混同しやすいポイントです。特に、眼球運動に関わる動眼神経、滑車神経、外転神経はまとめて覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の副交感神経線維を含む脳神経(顔面神経、舌咽神経)や、純粋な運動神経・感覚神経の例(外転神経、三叉神経の感覚枝など)を正確に識別できるかが問われるでしょう。また、それぞれの神経が支配する器官とその機能についても詳細に問われる可能性があります。
関連知識
副交感神経線維を含む脳神経(動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経)のそれぞれの具体的な機能(瞳孔括約、唾液腺分泌、涙腺分泌、心拍数調整、消化管運動など)も理解しておくことが重要です。また、副交感神経が支配する臓器についても知識が必要です。